← 編集履歴へ戻る

治療必要数(NNT)

2026年8月18日 21:01 / 雨崎ハーリィ に保存された版

治療必要数(NNT、Number Needed to Treat)は、ある望ましくない転帰を1人分追加で防ぐために、何人へ治療を行う必要があるかを表す指標である。絶対リスク減少(ARR)の逆数として求められる。[1]

計算

治療群の悪い転帰の発生率を対照群より差し引いたものが絶対リスク減少である。たとえば対照群20%、治療群12%ならARRは8ポイントで、100人治療すると8人分の悪い転帰を防ぐ計算になる。NNTは100÷8で約12.5となり、通常は約13人と表す。[1]

意味

NNTが小さいほど、同じ条件下では1人の利益を得るために治療する人数が少ないことを示す。ただし、NNTは対象集団のもとのリスク、観察期間、転帰の定義によって変わる。[1]

相対リスクとの違い

相対リスクや相対リスク減少は割合の変化を示す一方、NNTは絶対的な差を人数へ置き換えるため、治療効果を実際の人数として理解する助けになる。[1]

エビデンス・科学的評価

NNTを解釈するときは、利益だけでなく治療の有害作用、費用、患者の価値観なども合わせて考える必要がある。効果の推定には不確実性があるため、信頼区間も重要となる。[1]

安全性・注意点

NNTは治療の利益を表す指標であり、有害作用、費用、患者の価値観は別に考慮する必要がある。推定値には不確実性があるため、信頼区間も合わせて確認することが重要である。[1]