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代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)

2026年8月13日 05:27 / 雨崎ハーリィ に保存された版

代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)は、肝臓に脂肪が蓄積し、肥満、2型糖尿病、脂質異常症、高血圧などの心代謝リスク因子を少なくとも1つ伴う肝疾患群である。旧称の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に代わる名称として用いられている。[1]

概要

MASLDは、画像検査や組織検査で肝脂肪化が確認され、少なくとも1つの心代謝リスク因子を伴う状態を含む。肥満、糖尿病、脂質異常症、高血圧などとの関連が強い。[1]

病態と進行

多くの人では症状がないが、疲労などがみられることがある。肝脂肪化に炎症と肝細胞障害が加わった進行型は代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)と呼ばれ、線維化、肝硬変、肝細胞がん、肝不全へ進行する場合がある。[1]

検査と評価

評価では肝脂肪化の確認だけでなく、線維化の程度を見極めることが重要である。FIB-4などの血液検査を用いた指標やエラストグラフィなどの非侵襲的検査が使われ、判断が難しい場合やMASHを確定する必要がある場合には肝生検が検討される。[1]

管理

管理の基本には体重管理、食事、運動、糖代謝・脂質・血圧などの心代謝リスク因子の管理が含まれる。進行した線維化や肝硬変では、肝細胞がんなどの合併症を見据えた継続的な評価が必要となる。[1]

安全性・注意点

MASLDでは肝疾患だけでなく心血管疾患のリスクも重要であり、資料では心血管疾患が主要な死亡原因とされている。治療薬や減量方法は病期、併存疾患、肝機能などによって適否が異なる。[1]

エビデンス・科学的評価

MASLDは肝脂肪化と心代謝リスク因子を組み合わせて捉える現在の疾患概念であり、線維化の評価と心代謝リスク管理が重要である。[1]