原因
摂取不足、アルコール使用障害、下痢などの消化管喪失、腎臓からの喪失、糖尿病、薬剤、遺伝性疾患などが原因となる。原因を特定する際は病歴と薬剤歴に加え、尿中マグネシウム排泄を評価する。[1]
症状
初期には食欲低下、悪心、嘔吐、疲労、脱力がみられる。進行すると振戦、筋けいれん、テタニー、けいれん発作、意識変化、不整脈、心筋虚血などが起こり得て、低カリウム血症や低カルシウム血症を伴うこともある。[1]
検査と治療
血清マグネシウム、カルシウム、リン、腎機能、心電図などを確認し、重症度、症状、循環動態、腎機能に応じて経口または静脈内で補充する。補充後も血清電解質を再検し、持続する場合は原因を治療する。[1]
重症化した場合
マグネシウム欠乏が進むと、神経筋興奮性の亢進や心臓の電気的安定性低下を通じて、テタニー、けいれん、心房性・心室性不整脈、torsades de pointesなどを生じ得る。低カリウム血症や低カルシウム血症が併存すると症状や治療が複雑になるため、複数の電解質を同時に評価することが重要である。[1]