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エビデンスに基づく医療(EBM)

2026年8月13日 06:04 / 雨崎ハーリィ に保存された版

エビデンスに基づく医療(Evidence-Based Medicine:EBM)は、現在得られる最良の研究エビデンスを、医療者の専門的判断と患者の価値観・希望と組み合わせて、個々の患者の診療に活用する考え方である。[1]

概要

EBMは研究結果だけで治療を決める方法ではない。最良の研究エビデンス、臨床経験と専門性、患者本人の価値観や希望という3要素を統合して意思決定する。[1]

基本的な流れ

EBMは、答えられる臨床疑問をつくる、利用可能な最良のエビデンスを検索する、批判的に吟味する、患者へ適用する、結果を評価する、という循環的な過程として説明される。[1]

エビデンスの評価

研究デザインによって得意な問いや信頼性が異なるため、研究の方法、バイアス、対象集団、結果の精度などを吟味する必要がある。無作為化比較試験やシステマティックレビューは治療効果の評価で重要だが、すべての臨床疑問を無作為化試験だけで解決できるわけではない。[1]

患者への適用

質の高い研究であっても、研究参加者と目の前の患者で年齢、併存疾患、基礎リスク、診療環境などが異なれば、その結果をそのまま適用できない場合がある。EBMでは、研究結果の妥当性だけでなく患者への適用可能性を検討する。[1]

安全性・注意点

強い研究エビデンスがあっても、それだけで個々の患者に最適な選択が決まるとは限らない。適用可能性、治療負担、患者の目標や価値観を含めた臨床判断が必要である。またAI支援ツールは誤情報や架空の参考文献を生成し得るため、重要な情報は原資料で確認する必要がある。[1]