ヘモグロビン鎖の異常
ヘモグロビンは赤血球で酸素を運ぶタンパク質である。アルファ鎖またはベータ鎖の産生が減ると赤血球形成が障害され、病型によって無症状から生涯にわたり輸血を必要とする重症まで幅がある。[1]
病型と評価
アルファサラセミアは主にアルファグロビン遺伝子の欠失、ベータサラセミアは主にベータグロビン遺伝子の変異で生じる。評価には血算、赤血球指数、末梢血塗抹、ヘモグロビン分析などが用いられる。[1]
治療と合併症
重症例では定期的な赤血球輸血が必要となり、反復輸血による鉄過剰に対して鉄キレート療法を併用する。鉄は心臓、肝臓、内分泌臓器などに蓄積し得るため、長期管理では臓器障害の監視も重要となる。[1]
血算では小球性・低色素性の赤血球がみられ、鉄欠乏との鑑別に鉄検査やヘモグロビン分析、必要に応じて遺伝学的検査が用いられる。[1]