位置と構造
精巣は陰嚢内にある卵円形の器官で、左右は陰嚢中隔で隔てられる。表面は精巣白膜などに覆われ、後方には精子の成熟と貯蔵に関わる精巣上体が接している。[2]
精子とホルモンの産生
精巣の主な働きは精子と男性ホルモンであるテストステロンの産生である。テストステロン産生は下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモン(LH)の影響を受け、精子形成には卵胞刺激ホルモン(FSH)が関与する。[1][2]
血流
精巣への主な動脈血は腹部大動脈から分岐する精巣動脈によって供給される。静脈血は蔓状静脈叢を経て精巣静脈へ流れ、右精巣静脈は下大静脈、左精巣静脈は左腎静脈へ注ぐ。[2]
発生と下降
胎児期の精巣は腹腔内で形成され、妊娠後期に鼠径管を通って陰嚢へ下降する。下降が完了しない停留精巣は、不妊や精巣腫瘍のリスクと関連するため、適切な評価と管理が必要となる。[2]