概要
典型的な化学シナプスは、軸索終末にあるシナプス前終末、シナプス間隙、受容体を持つシナプス後膜から構成される。活動電位として到達した電気信号は、シナプス前終末で神経伝達物質の放出という化学信号に変換される。[1]
化学シナプス
活動電位がシナプス前終末に達すると電位依存性カルシウムチャネルが開き、カルシウム流入によって小胞と細胞膜の融合が進む。放出された神経伝達物質はシナプス間隙を拡散し、シナプス後受容体に結合して応答を生じる。その後、再取り込み、酵素分解、拡散などによって信号は終結する。[1]
電気シナプス
電気シナプスでは、隣接する細胞膜のギャップ結合を通じて電流が直接伝わるため、神経伝達物質を介する化学シナプスより伝達遅延が短い。[1]
臨床的な重要性
シナプスは神経細胞同士や神経と筋の情報伝達の基本単位であるため、シナプス前・後のどの段階が障害されるかで異なる病態が生じる。たとえば重症筋無力症では神経筋接合部のシナプス後側にあるアセチルコリン受容体が自己抗体の影響を受け、筋収縮の信号伝達が低下する。[1]