生理的な仕組み
呼吸に伴う胸腔内圧、静脈還流、心拍出量、動脈圧の変化と、圧受容体反射や中枢性の呼吸調節が相互に作用して生じる。副交感神経である迷走神経の働きが主要な寄与をするが、単一の機序だけでは説明できない。[1]
測定
心電図のR-R間隔変動を周波数解析し、通常0.15ヘルツを超える高周波成分として定量する。変動の大きさは呼吸の深さと速さに強く影響され、呼吸が深いほど、また遅いほど大きくなる傾向がある。[1]
呼吸条件の影響
呼吸性洞性不整脈の大きさは呼吸の仕方に左右され、一般に一回換気量が大きいほど、呼吸数が遅いほどR-R間隔の呼吸性変動は大きくなる。姿勢によって圧受容体反射の関与も変化するため、測定条件をそろえて解釈する必要がある。[1]
心拍変動指標としての限界
高周波帯の心拍変動は呼吸性洞性不整脈を反映し、迷走神経活動の指標として広く利用される。ただし交感神経活動や非神経性要因も変動幅に影響するため、呼吸性洞性不整脈を迷走神経出力そのものと一対一に対応させることはできない。[1]