概要
ネフロンは腎皮質と腎髄質にまたがって存在し、糸球体、近位曲尿細管、ヘンレ係蹄、遠位曲尿細管、接続尿細管などから構成される。糸球体と近位曲尿細管は主に皮質に位置し、ヘンレ係蹄は髄質へ伸びて再び皮質へ戻る。[1]
ろ過と再吸収
糸球体では血液から一次ろ液が作られる。続く近位尿細管では水、ナトリウム、塩化物、重炭酸、グルコース、アミノ酸などの多くが再吸収される。ヘンレ係蹄や遠位ネフロンでは、水分と電解質の再吸収・分泌がさらに調節され、最終的な尿の濃度や組成が整えられる。[1]
ネフロンの種類
表在性ネフロンは皮質表面近くに糸球体を持ち、比較的短いヘンレ係蹄を持つ。傍髄質ネフロンは皮髄境界付近に糸球体を持ち、髄質深部へ長く伸びるヘンレ係蹄を持つ。[1]
血圧と体液調節
ネフロン各部は、ナトリウムや水の再吸収量を変えることで細胞外液量と血圧の調節にも関わる。腎臓は血液のろ過だけでなく、水分・電解質の恒常性と血圧維持を担う臓器であり、どのネフロン部位が障害されるかによって臨床像も異なる。[1]