吸引分娩

最終更新:2026年8月20日

吸引分娩は、胎児の頭に吸引カップを装着し、母体のいきみに合わせて胎児を産道から娩出するのを補助する経腟分娩法である。[1]

方法

医師または助産師が胎児頭部に吸引カップを当て、吸引力と母体のいきみを利用して娩出を補助する。[1]

適応

長時間いきんでも胎児が下降しない、母体が疲労している、胎児を早く娩出する必要がある場合などに検討される。[1]

実施できる条件

吸引分娩を行うには子宮口が全開大しており、胎児頭部が産道内の十分低い位置まで下降している必要がある。胎児頭部が高い位置にある場合には吸引器を用いるのではなく、帝王切開が検討される。[1]

実際の補助

胎児頭部に柔らかい吸引カップを装着し、子宮収縮時の母体のいきみに合わせて医療者がカップを牽引して娩出を補助する。吸引で胎児が下降しない場合は帝王切開が必要となることがある。[1]

主なリスク

母体では腟や会陰の裂傷が増える可能性がある。新生児では頭皮下の出血、黄疸、頭部の一時的な形状変化などがみられることがあり、頭蓋内出血はまれだが重篤な合併症である。[1]

エビデンス・科学的評価

吸引分娩は、胎児頭位や下降度など一定の条件を満たした場合に経腟分娩を補助する方法である。[1]

安全性・注意点

母体や胎児に損傷が生じる可能性があるため、実施前に胎児の位置などを確認し、安全に行える条件がそろっているか判断する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: Assisted Delivery with Vacuum ↩本文

カテゴリ:基礎概念 / 婦人科

タグ:分娩 / 吸引 / 器械分娩

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