不飽和鉄結合能(UIBC)

最終更新:2026年8月20日

不飽和鉄結合能(UIBC)は、血中トランスフェリンに残っている「まだ鉄と結合していない容量」を表す鉄代謝の検査指標である。[1]

仕組み

トランスフェリンは血中で鉄を運ぶ蛋白である。健康状態では結合部位のすべてが鉄で占められているわけではなく、残りの結合可能な部分がUIBCとして表される。[1]

TIBCとの関係

総鉄結合能(TIBC)は血清鉄とUIBCの合計で表される。トランスフェリン飽和度は血清鉄をTIBCで割って算出する。[1]

利用

血清鉄、TIBC、トランスフェリン飽和度などと組み合わせ、鉄欠乏、鉄過剰、鉄中毒などの評価に利用される。[1]

鉄欠乏と鉄過剰

鉄欠乏では血中の鉄に対してトランスフェリンの余剰が増えるため、TIBCやUIBCが高くなる方向を示しやすい。反対に鉄過剰では空いている結合部位が減り、鉄結合能は低下する方向となる。肝疾患炎症などでも値が変動するため単独では判断しない。[1]

UIBCは検体の溶血や最近の輸血、一部の薬剤などの影響を受けることがあり、検査法による系統差もあるため、施設の基準範囲と同じ方法で経時比較することが望ましい。[1]

エビデンス・科学的評価

UIBCは鉄代謝検査の一部としてTIBCやトランスフェリン飽和度の評価に用いられる。[1]

安全性・注意点

UIBCを用いた測定はTIBCを直接測る方法との間に系統的な差が生じることがあり、検査法や施設ごとの基準範囲を確認して解釈する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Iron-Binding Capacity ↩本文

カテゴリ:検査・評価 / 血液

タグ:UIBC / 貧血 /

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関連項目