概要
正常では血中トロポニン濃度は非常に低いが、心筋細胞が障害されると血中へ放出される。高感度トロポニン検査はごく少量の上昇も検出できる。[1]
検査と解釈
胸痛など急性冠症候群が疑われる場合に測定され、時間を置いて複数回測定することもある。高値は心筋梗塞でみられるが、他の心疾患や重い全身疾患でも上昇する場合がある。[1]
心筋障害の指標
心筋細胞が傷害されると心筋トロポニンIやTが血液中へ放出されるため、血中トロポニンは心筋障害を検出する重要な検査となる。心筋梗塞の診断では症状や心電図と組み合わせて用いる。[1]
時間経過
心筋障害の直後には値がまだ上昇していない場合があるため、急性冠症候群が疑われるときは時間をあけて複数回測定し、値の変化を確認することがある。[1]
心筋梗塞以外でも上昇する
トロポニン高値は心筋梗塞に特異的ではなく、心不全、心筋炎、肺塞栓、腎疾患などでもみられることがある。上昇の原因は臨床状況を含めて判断する。[1]