血栓症

最終更新:2026年8月14日

血栓症は、血液のかたまりである血栓が、本来必要でない場所にできて血流を妨げる病態である。血栓ができる部位や移動先によって、深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳卒中、心筋梗塞などにつながることがある。[1]

概要

血液はけがをしたとき、血小板、タンパク質、血球などが集まって血栓を作り、出血を止める。通常は治癒後に血栓が分解されるが、必要のない場所に血栓ができたり、過剰に形成されたり、十分に分解されなかったりすると問題になる。[1]

主な種類

深部静脈血栓症(DVT)は、主に下腿、大腿、盤などの深い静脈に血栓ができる病気である。DVTの血栓が剥がれてへ移動すると肺塞栓症(PE)を起こし、肺や全身の酸素供給に重大な影響を及ぼすことがある。[1]

血栓は脳、心臓腎臓などの血管にも生じ、脳卒中、心筋梗塞、腎障害などの原因になることがある。[1]

リスク要因

動脈硬化心房細動、肥満、がんやその治療、遺伝性疾患、手術、COVID-19、糖尿病、妊娠・出産、重い外傷、特定の薬、喫煙、長時間同じ姿勢でいることなどが血栓のリスクと関連する。[1]

診断と治療

診断では身体診察や病歴の確認に加え、Dダイマーなどの血液検査、超音波、造影検査、CTなどが用いられることがある。治療には抗凝固薬、血栓溶解薬、血栓を除去する手術や処置などがある。[1]

エビデンス・科学的評価

血栓は部位によって症状と危険性が異なり、静脈の血栓が肺へ移動する肺塞栓症や、動脈の閉塞による脳卒中・心筋梗塞など重篤な合併症を起こすことがある。[1]

安全性・注意点

突然の息切れ、深呼吸で悪化する胸痛、急な片側の脱力や言語障害、突然の強い頭痛、胸痛などは血栓による重い病態でみられることがあり、緊急の医療評価が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: Blood Clots ↩本文

カテゴリ:循環器 / 症状・疾患 / 血液

タグ:凝固 / 血栓 / 血栓症

関連項目