上室性頻拍

最終更新:2026年8月20日

上室性頻拍のうち発作性上室性頻拍(PSVT)は、心室より上方から始まる速い脈が突然始まり、突然止まる不整脈である。発作は数分から数時間続くことがあり、動悸、胸部圧迫感、息切れ、めまい、失神などを伴うことがある。[1][2]

特徴と仕組み

PSVTは、心室より上方で生じる電気的な異常によって速い心拍が起こる発作性の不整脈である。発作は突然始まり突然終わるのが特徴で、発作中の心拍数は毎分100回を超え、場合によっては毎分250回を超えることもある。発作と発作の間は正常な心拍に戻ることがある。[1][2]

症状

動悸、速い脈、胸部圧迫感、息切れ不安感などがみられ、めまい失神を伴うこともある。症状の強さは発作ごとに異なる。[1]

関連要因

PSVTはWolff-Parkinson-White症候群などに伴って生じることがあり、ジゴキシンの過量でも起こり得る。アルコールカフェイン、違法な刺激薬、喫煙は発作のリスクを高める要因として挙げられている。[1]

診断

発作中の心電図は診断に重要である。ただしPSVTは発作性であるため、受診時には心拍が正常なこともある。その場合は24時間ホルター心電図や、より長期間記録できる機器が用いられることがあり、正確な診断や治療方針の決定のために電気生理学的検査が行われる場合もある。[1]

治療

発作がまれで症状や他の心疾患がない場合は、治療を必要としないこともある。発作停止のためにバルサルバ法などの迷走神経刺激法が用いられ、医療機関では静脈内薬や電気的カルディオバージョンが必要となる場合がある。[1]

発作を繰り返す場合の長期治療には、カテーテルアブレーションや毎日の薬物療法などがある。資料では、カテーテルアブレーションは多くのPSVTで主要な治療選択肢とされている。まれにペースメーカーや外科的治療が用いられることもある。[1]

エビデンス・科学的評価

PSVTは突然始まり突然終わる発作性の頻拍であり、発作時心電図に加えてホルター心電図などの長時間記録が診断に用いられる。再発例ではカテーテルアブレーションを含む長期治療が選択肢となる。[1][2]

安全性・注意点

速い動悸が数分たっても自然に止まらない、既知のPSVT発作がバルサルバ法などで止まらない、発作が頻回に再発する、新しい症状が現れる場合は医療者への相談が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Paroxysmal supraventricular tachycardia (PSVT) ↩本文
  2. NHLBI: Arrhythmias - Types ↩本文

カテゴリ:循環器 / 症状・疾患

タグ:上室性頻拍 / 不整脈 / 頻拍

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