特徴と仕組み
PSVTは、心室より上方で生じる電気的な異常によって速い心拍が起こる発作性の不整脈である。発作は突然始まり突然終わるのが特徴で、発作中の心拍数は毎分100回を超え、場合によっては毎分250回を超えることもある。発作と発作の間は正常な心拍に戻ることがある。[1][2]
症状
動悸、速い脈、胸部圧迫感、息切れ、不安感などがみられ、めまいや失神を伴うこともある。症状の強さは発作ごとに異なる。[1]
関連要因
PSVTはWolff-Parkinson-White症候群などに伴って生じることがあり、ジゴキシンの過量でも起こり得る。アルコール、カフェイン、違法な刺激薬、喫煙は発作のリスクを高める要因として挙げられている。[1]
診断
発作中の心電図は診断に重要である。ただしPSVTは発作性であるため、受診時には心拍が正常なこともある。その場合は24時間ホルター心電図や、より長期間記録できる機器が用いられることがあり、正確な診断や治療方針の決定のために電気生理学的検査が行われる場合もある。[1]
治療
発作がまれで症状や他の心疾患がない場合は、治療を必要としないこともある。発作停止のためにバルサルバ法などの迷走神経刺激法が用いられ、医療機関では静脈内薬や電気的カルディオバージョンが必要となる場合がある。[1]
発作を繰り返す場合の長期治療には、カテーテルアブレーションや毎日の薬物療法などがある。資料では、カテーテルアブレーションは多くのPSVTで主要な治療選択肢とされている。まれにペースメーカーや外科的治療が用いられることもある。[1]