概要
左右の腕頭静脈が合流して上大静脈となり、上縦隔から中縦隔を通って右心房へ入る。上半身からの主要な静脈還流路を形成する。[1]
構造と機能
上大静脈は薄い壁を持つ低圧系の血管で、周囲の腫瘤や血栓などにより閉塞すると静脈還流が妨げられる。[1]
形成と走行
上大静脈は右腕頭静脈と左腕頭静脈が合流して形成され、縦隔内を下降して右心房へ流入する。途中で奇静脈からの血液も受ける。[1]
還流する範囲
主として横隔膜より上にある構造からの静脈血を右心房へ戻す大血管である。これに対し、横隔膜より下からの静脈還流は主に下大静脈が担う。[1]
上大静脈症候群
血栓や外部からの圧迫などで上大静脈が部分的または完全に閉塞すると、上大静脈症候群を生じることがある。閉塞の速さや部位によって症状の程度は異なり、側副血行路が発達すると影響が緩和される場合もある。[1]