脾臓

最終更新:2026年8月20日

脾臓は左上腹部に位置するリンパ系最大の臓器で、血液のろ過、古くなった赤血球の除去、免疫監視、血球成分の貯留などに関わる。[1][2]

位置と構造

脾臓は左上腹部で底部と横隔膜の間にあり、おおむね第9〜11肋の高さに位置する。血流が豊富な臓器で、表面は薄い結合組織性の被膜に包まれ、内側の脾門を脾動静脈神経などが通る。[2]

赤脾髄と白脾髄

脾臓内部は主に赤脾髄と白脾髄からなる。赤脾髄では老化・損傷した赤血球の除去や血液のろ過が行われ、白脾髄ではリンパ球を中心とした免疫反応が行われる。両者の間にある辺縁帯は、血中の異物とリンパ組織が接触する場として働く。[2]

血液と免疫での役割

脾臓は血球を蓄え、古くなった赤血球を除去し、一部の白血球の産生にも関与する。赤脾髄のマクロファージは微生物の除去にも関わり、白脾髄ではB細胞やT細胞を介した免疫応答が行われる。[1][2]

臨床上の重要性

脾臓は血流が豊富なため、外傷による破裂では腹腔内に大量出血する危険がある。脾臓を摘出すると感染防御能力が低下し、肺炎球菌、髄膜炎菌、インフルエンザ菌などへの感染リスクが高まるため、ワクチン接種などの対策が重要となる。[2]

エビデンス・科学的評価

脾臓は血液のろ過、老化赤血球の除去、免疫監視、血球成分の貯留を担うリンパ系臓器である。[1][2]

安全性・注意点

脾破裂は生命を脅かす出血につながり得る。また脾摘後は特定の細菌感染への感受性が高まるため、感染予防策が重要である。[2]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus Medical Encyclopedia: Spleen anatomy ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Anatomy, Abdomen and Pelvis, Spleen ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 免疫 / 血液

タグ:免疫 / 脾臓 / 血液

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 脾臓 脾臓は左上腹部に位置するリンパ系最大の臓器で、血液のろ過、古くなった赤血球の除去、免疫監視、血球成分の貯留などに関わる。 人体・生理・免疫・血液 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目