予防医学の目的
予防医学は、病気を治療するだけでなく、病気や外傷そのものを防ぎ、健康を保つことを重視する。個人への介入だけでなく、地域、制度、環境を対象とする公衆衛生的な取り組みも含まれる。[1][2]
一次予防
一次予防は、まだ病気を発症していない段階で危険因子を減らし、発症を防ぐことを目的とする。禁煙、身体活動、食生活の改善、適正体重の維持などが代表的な取り組みとなる。[2]
二次予防
二次予防は、病気を早期に発見し、早い段階で介入して進行や将来の健康被害を抑える考え方である。各種スクリーニングやリスク評価などがこの段階に位置づけられる。[2]
三次予防
三次予防は、すでに発症した病気による合併症、機能低下、障害を減らし、生活の質を保つことを目的とする。慢性疾患の継続管理やリハビリテーションなどが含まれる。[2]
原始予防
原始予防は、個人の危険因子が形成される前の社会・環境条件へ働きかける考え方である。安全に身体活動できる地域環境づくりや、有害物質への曝露を減らす政策など、集団全体を対象とする介入が含まれる。[2]
四次予防
四次予防は、過剰な検査、過剰診断、不要な治療など医療そのものがもたらす害から患者を守る考え方である。予防策であっても利益と不利益を比較し、必要性の低い医療介入を避けることを重視する。[2]
健康格差との関係
予防策を利用できる機会は所得、教育、地域、医療アクセスなどの影響を受ける。予防医学を実際の健康改善へつなげるには、科学的根拠だけでなく、予防サービスへ公平にアクセスできる仕組みも重要となる。[2]