主な症状
起立時の動悸、ふらつき、震え、全身の脱力、かすみ目、疲労などがみられる。頭痛、睡眠障害、運動不耐、消化器症状や認知がぼんやりする感覚を伴う場合もあり、就学や就労を含む日常機能が大きく制限されることがある。[1][2]
診断
成人では、起立後10分以内に心拍数が持続的に毎分30回以上増加することが基準の一つである。12〜19歳では毎分40回以上が用いられ、20/10 mmHg以上の血圧低下がなく、起立不耐症状が3か月以上続き、他の原因で説明できないことが求められる。[1][2]
脱水、出血、貧血、感染、発熱、甲状腺機能亢進症、薬剤の影響、長期臥床なども起立時頻脈を起こし得るため、病歴、身体診察、起立時の心拍数・血圧測定を通じて除外する。[1][2]
対応
治療は症状の軽減、身体機能と生活の質の改善を目的とし、水分・塩分摂取、下半身の圧迫衣、段階的な運動再調整などの非薬物療法と、状態に応じた薬物療法を組み合わせる。根治療法は確立しておらず、治療内容は心拍数、血圧、併存症に応じて調整される。[1][2]