産後出血

最終更新:2026年8月20日

産後出血(PPH)は、分娩後に過剰な出血が起こり、母体の循環状態を脅かす可能性がある産科救急である。[1]

定義

登録資料では、分娩方法にかかわらず累積出血量1000mL以上、または出血に低循環血液量の徴候・症状を伴う状態が現代的な定義として示されている。500mLを超える経腟分娩時出血も異常として注意が必要とされる。[1]

発症時期

一次性産後出血は分娩後24時間以内に起こり、二次性産後出血はその後から産後12週までに起こる。[1]

主な原因

原因は「4T」として整理され、子宮収縮不良(Tone)、産道損傷(Trauma)、胎盤などの遺残組織(Tissue)、凝固異常(Thrombin)が代表的である。[1]

初期対応

産後出血では原因検索と同時に循環動態を安定させる必要がある。出血量をできるだけ正確に評価し、十分な静脈路を確保して輸液や必要な血液製剤を準備しながら、子宮収縮不良や産道損傷など出血源を速やかに制御する。[1]

エビデンス・科学的評価

産後出血では出血量の把握、静脈路確保、輸液・輸血、出血源の制御などを同時並行で行い、循環動態を安定させることが重要である。[1]

安全性・注意点

重症出血は低体温、アシドーシス、凝固障害を伴い死亡リスクを高める。大量出血が疑われる場合は迅速な産科救急対応が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Postpartum Hemorrhage ↩本文

カテゴリ:婦人科 / 救急 / 症状・疾患

タグ:出血 / 分娩 / 産後

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