消化性潰瘍

最終更新:2026年8月13日

消化性潰瘍は、胃または十二指腸の粘膜にできる潰瘍である。主な原因はHelicobacter pylori(H. pylori)感染と非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用である。[1]

症状

腹部の痛みや不快感、食べ始めてすぐ満腹になる、食後の膨満感、吐き気腹部膨満、げっぷなどがみられることがある。[1]

原因

最も一般的な原因はH. pylori感染とNSAIDsである。潰瘍が治りにくい場合や再発する場合には、ほかのまれな原因も検討される。[1][2]

診断

診断では病歴と身体診察に加え、H. pylori検査、上部消化管内視鏡、必要に応じて上部消化管造影などを用いる。[1]

治療

潰瘍を治すためにプロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2遮断薬などを用い、同時に原因を治療する。H. pylori感染では複数の抗菌薬とPPIなどを組み合わせ、NSAIDsが原因なら中止・変更・減量などを検討する。[1][2]

関連項目

胃食道逆流症(GERD)ヘリコバクター・ピロリ感染症消化不良(ディスペプシア)を参照。

エビデンス・科学的評価

消化性潰瘍では、酸分泌を抑えて粘膜を治癒させる治療に加え、H. pylori除菌やNSAIDsの調整など原因への治療が再発予防に重要となる。[2]

安全性・注意点

消化性潰瘍は出血、穿孔、周囲組織への穿通、胃・十二指腸の閉塞などの合併症を起こすことがある。抗菌薬は処方どおり最後まで服用しないとH. pyloriが残存し、薬剤耐性につながる可能性がある。[1][2]

参考文献・参考情報

  1. NIDDK: Peptic Ulcers ↩本文
  2. NIDDK: Treatment for Peptic Ulcers ↩本文

カテゴリ:消化器 / 症状・疾患

タグ:H. pylori / 十二指腸 /