仕組み
正常な蝸牛では外有毛細胞を中心とする「蝸牛増幅機構」が働き、その活動に伴う微小な音が中耳を逆向きに通って外耳道へ到達する。OAE検査では外耳道にプローブを置き、この音を記録する。[1]
種類
外部刺激なしに生じる自発OAEと、音刺激で誘発する誘発OAEがある。臨床ではクリックやトーンバーストを用いる一過性誘発OAE(TEOAE)や、2つの純音から生じる歪成分を測るDPOAEが広く用いられる。[1]
利用
患者の主観的な応答を必要としないため、新生児や通常の聴力検査を行いにくい人の聴覚スクリーニングに有用である。騒音や耳毒性薬剤による外有毛細胞障害を、純音聴力検査より早く捉えられる場合もある。[1]
DPOAEの特徴
DPOAEは2つの純音を同時に刺激して生じる歪成分を測定する方法で、広い周波数帯を概観するTEOAEに比べ、評価したい周波数を調整しやすく、高周波数域の聴力障害の検出に利用しやすい。[1]
検査の限界
周囲の音、呼吸や嚥下などの体内音は記録へ混入し、偽陽性や判定困難の原因となる。また、OAEは中耳を通って外耳道へ届くため、中耳貯留液などでも反応が弱くなり、外有毛細胞が正常でも測定できない場合がある。[1]