強迫症(OCD)

最終更新:2026年8月13日

強迫症(OCD)は、本人が望まない反復的な考えや衝動である強迫観念と、それに伴う反復行為である強迫行為が生活に支障を与える精神疾患である。[1]

症状

強迫観念には汚染への恐れ、物を失う不安、加害への恐れ、望まない性的・宗教的・攻撃的な思考、物を正確に並べたい感覚などがある。強迫行為には過度な洗浄、確認、数え上げ、整列などがある。[1]

診断

強迫的な思考や行動があってもすべてOCDとは限らない。MedlinePlusでは、自分で制御しにくい、1日1時間以上費やす、行為そのものから快楽を得るわけではない、日常生活に大きな問題を起こすといった特徴が診断の判断材料とされる。[1]

原因

原因は明確ではなく、遺伝、脳の生物学・化学、環境などが関与すると考えられている。家族歴や一部の小児期外傷などとの関連が研究されている。[1]

治療

主な治療は認知行動療法(CBT)、薬物療法、またはその併用である。CBTの一種である曝露反応妨害法(ERP)は、恐れている状況に段階的に向き合い、強迫行為を行わずに不安へ対処する方法である。[1]

関連項目

全般不安症(GAD)不安双極性障害を参照。

エビデンス・科学的評価

OCDではCBT、とくにERPと、特定の抗うつ薬などが主要な治療として用いられる。重症で標準治療に反応しにくい場合には反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)が検討されることがある。[1]

安全性・注意点

OCDは日常生活を大きく妨げる場合があり、ほかの不安症などと症状が似ることもある。強迫観念や強迫行為が強い場合は、身体疾患や他の精神疾患を含めた評価が必要となる。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: Obsessive-Compulsive Disorder ↩本文

カテゴリ:症状・疾患 / 精神・心理

タグ:不安 / 強迫行為 / 強迫観念