代謝性アルカローシス

最終更新:2026年8月20日

代謝性アルカローシスは、代謝性の原因によって重炭酸イオンが増え、血液pHが7.45を超えてアルカリ性側へ傾く酸塩基平衡異常である。[1]

概要

代謝性アルカローシスは、血清重炭酸イオンの増加を伴う代謝性のアルカローシスである。正常な血液pHはおおむね7.35〜7.45で、これを超えるアルカリ化がみられる。[1]

原因

原因には嘔吐管吸引による胃酸の喪失腎臓からの水素イオン喪失、重炭酸の過剰、体液量収縮などがある。低容量、塩化物欠乏、低カリウム血症、腎機能低下、アルドステロン過剰などはアルカローシスを持続させる要因となる。[1]

評価

血液ガスや電解質を確認し、尿中塩化物は原因を分類する手掛かりとなる。病歴、体液量、薬剤使用、血圧、腎機能などを合わせて評価する。[1]

治療

治療は原因に応じて行い、体液量や塩化物、カリウムが不足している場合はそれらを補う。アルドステロン作用などが原因となる場合は、基礎疾患への治療やカリウム保持性利尿薬などが検討される。[1]

尿中クロールによる分類

代謝性アルカローシスでは尿中クロールが原因分類に役立つ。資料では尿中クロール10 mEq/L未満をクロール反応性、20 mEq/L超をクロール抵抗性の目安として挙げ、前者では消化管からの酸喪失や利尿薬など、後者では高アルドステロン症、Bartter症候群、Gitelman症候群などを考える。[1]

エビデンス・科学的評価

代謝性アルカローシスの評価では血液ガスと電解質に加え、尿中塩化物が原因分類に役立ち、治療は体液・電解質異常と基礎原因の是正を中心に行う。[1]

安全性・注意点

重いアルカローシスでは不整脈、脳血流低下による意識変化、神経筋興奮性の亢進などが起こり得るため、原因と重症度に応じた管理が必要となる。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Physiology, Metabolic Alkalosis ↩本文

カテゴリ:代謝 / 症状・疾患

タグ:代謝性アルカローシス / 酸塩基平衡 / 電解質

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