高リン血症は、血液中のリン酸濃度が正常範囲を超えて高くなった状態である。腎不全によるリン排泄低下が最も一般的な原因である。[1]
概要
体内のリンの大部分は骨に存在し、血中リン酸は腸からの吸収、腎臓からの排泄、骨や細胞との移動によって調節される。PTH、ビタミンD、FGF-23などのホルモンもこの調節に関与する。[1]
主な原因
腎不全は高リン血症の最も一般的な原因である。ほかにリンを多く含む下剤・浣腸などによる過剰負荷、ビタミンD過剰、副甲状腺機能低下症などによる腎再吸収の増加、細胞内からのリン放出などで起こることがある。[1]
症状と評価
高リン血症自体は無症状のことが多いが、カルシウム低下を伴うと筋けいれん、テタニー、けいれんなどの症状が出ることがある。評価では血清リンを再確認し、カルシウム、PTH、腎機能などを測定して原因を調べる。[1]
治療
治療では原因に対処し、慢性腎臓病では食事中リンの調整やリン吸着薬などでリン負荷・吸収を減らす。透析中の患者では透析もリン除去に関与する。急性例では腎機能や原因に応じて排泄を促す治療が検討される。[1]
エビデンス・科学的評価
高リン血症は腎機能低下で生じることが多く、カルシウム・PTH・腎機能などを合わせて原因を評価し、リン負荷の調整や排泄・除去を含む治療を行う。[1]
安全性・注意点
高リン血症では低カルシウム血症やカルシウム・リンの軟部組織沈着などが問題となることがある。慢性腎臓病ではリン管理を自己流の食事制限だけで行わず、栄養状態や治療全体とのバランスを取る必要がある。[1]
カテゴリ:代謝 / 症状・疾患
タグ:リン / 電解質 / 高リン血症
知識マップ
関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。
いま見ている項目
高リン血症
高リン血症は、血液中のリン酸濃度が正常範囲を超えて高くなった状態である。腎不全によるリン排泄低下が最も一般的な原因である。
代謝・症状・疾患
この記事を読む →
周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。