高リン血症

最終更新:2026年8月15日

高リン血症は、血液中のリン酸濃度が正常範囲を超えて高くなった状態である。腎不全によるリン排泄低下が最も一般的な原因である。[1]

概要

体内のリンの大部分はに存在し、血中リン酸はからの吸収腎臓からの排泄、骨や細胞との移動によって調節される。PTHビタミンD、FGF-23などのホルモンもこの調節に関与する。[1]

主な原因

腎不全は高リン血症の最も一般的な原因である。ほかにリンを多く含む下剤・浣腸などによる過剰負荷、ビタミンD過剰、副甲状腺機能低下症などによる腎再吸収の増加、細胞内からのリン放出などで起こることがある。[1]

症状と評価

高リン血症自体は無症状のことが多いが、カルシウム低下を伴うと筋けいれん、テタニー、けいれんなどの症状が出ることがある。評価では血清リンを再確認し、カルシウム、PTH、腎機能などを測定して原因を調べる。[1]

治療

治療では原因に対処し、慢性腎臓病では食事中リンの調整やリン吸着薬などでリン負荷・吸収を減らす。透析中の患者では透析もリン除去に関与する。急性例では腎機能や原因に応じて排泄を促す治療が検討される。[1]

エビデンス・科学的評価

高リン血症は腎機能低下で生じることが多く、カルシウム・PTH・腎機能などを合わせて原因を評価し、リン負荷の調整や排泄・除去を含む治療を行う。[1]

安全性・注意点

高リン血症では低カルシウム血症やカルシウム・リンの軟部組織沈着などが問題となることがある。慢性腎臓病ではリン管理を自己流の食事制限だけで行わず、栄養状態や治療全体とのバランスを取る必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Hyperphosphatemia ↩本文

カテゴリ:代謝 / 症状・疾患

タグ:リン / 電解質 / 高リン血症

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 高リン血症 高リン血症は、血液中のリン酸濃度が正常範囲を超えて高くなった状態である。腎不全によるリン排泄低下が最も一般的な原因である。 代謝・症状・疾患 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目