HPV感染症

最終更新:2026年8月13日

HPV感染症は、ヒトパピローマウイルス(HPV)による感染症であり、200種類を超える関連ウイルスの一部は性的接触によって広がる。多くの感染は免疫系により抑えられて自然に消失するが、高リスク型の持続感染は細胞変化やがんにつながることがある。[1]

概要

HPVには性的接触で広がる低リスク型と高リスク型がある。低リスク型は性器、肛門、口、のどなどのいぼを生じることがあり、高リスク型は子宮頸がん、肛門がん、中咽頭がん、外陰がん、膣がん、陰茎がんに関係する。[1]

症状と経過

HPV感染は非常に一般的であり、多くは症状を示さない。高リスク型の感染が長年続いて細胞変化が進んだ場合には、病変が生じた部位に応じて症状が現れることがある。[1]

検査

子宮頸がんのスクリーニングでは、子宮頸部の細胞変化を調べるパップ検査やHPV検査が用いられ、必要に応じてコルポスコピーで異常細胞を詳しく確認する。[1]

治療と予防

HPV感染そのものを直接治療する方法はないが、いぼや高リスク型による細胞変化には薬物療法や凍結、焼灼、外科的処置などが用いられる。コンドームの適切な使用は感染リスクを大きく下げるが完全には防げず、ワクチンは複数のHPV型による感染や関連疾患の予防に役立つ。[1]

関連項目

子宮頸がんいぼ(尋常性疣贅)梅毒を参照。

エビデンス・科学的評価

高リスクHPVの長期持続感染は子宮頸部の細胞変化を起こし、未発見・未治療のまま進行するとがんにつながる可能性がある。子宮頸がんのほぼすべては高リスクHPVの持続感染と関連するとされる。[1]

安全性・注意点

高リスクHPVは無症状のことが多いため、症状の有無だけでは感染や前がん病変を判断できない。ワクチンやコンドームでリスクを下げられるが完全な予防にはならず、必要なスクリーニングを受けることが重要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. MedlinePlus: HPV ↩本文

カテゴリ:感染症 / 症状・疾患

タグ:HPV / 子宮頸がん / 性感染症