段階的活動

最終更新:2026年8月17日

段階的活動は、痛みの強さではなく、あらかじめ設定した時間や回数の目標に基づいて、意味のある活動を徐々に増やす行動的リハビリテーション手法である。[1]

基本原理

段階的活動は、痛みへの恐怖と回避が不活動や障害を強めるという恐怖回避モデルを背景とする。患者が困難を感じる活動から目標を選び、基準となる耐容レベルを定め、達成時に肯定的な強化を行いながら活動量を増やす。[1]

実施方法

運動は痛みのその場の反応に合わせて増減するのではなく、時間または強度の割当量に沿って進める。主な目標は、日常生活に意味のある活動への耐容性を高め、回避行動を断つことである。[1]

エビデンス・科学的評価

2012年以降の無作為化試験をまとめたレビューでは、段階的活動は慢性腰痛に対して、他の身体活動や監督下運動より優れていなかった。心理的要素を取り入れた理学療法全体は有望だが、広く導入するにはさらに強い根拠が必要である。[1]

安全性・注意点

活動量は個人の基準耐容レベルから段階的に増やす。対象レビューは段階的活動に固有の有害事象を詳しく示しておらず、医療者の訓練負担や実装上の課題も指摘されている。[1]

参考文献・参考情報

  1. PubMed Central: Psychologically informed physical therapy for musculoskeletal pain ↩本文

カテゴリ:心身アプローチ / 疼痛 / 身体療法

タグ:リハビリテーション / 慢性疼痛 / 段階的活動

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 段階的活動 段階的活動は、痛みの強さではなく、あらかじめ設定した時間や回数の目標に基づいて、意味のある活動を徐々に増やす行動的リハビリテーション手法である。 心身アプローチ・疼痛・身体療法 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目