運動誘発性気管支収縮

最終更新:2026年8月17日

運動誘発性気管支収縮は、運動中または運動直後に一過性の気道狭窄が起こる状態であり、喘息患者だけでなく喘息診断のない人にも生じる。[1]

症状と誘因

息切れ、咳、胸部圧迫感、喘鳴が主な症状である。運動時の換気量増加による気道の冷却と乾燥、冷たく乾いた空気、汚染物質、アレルゲン、塩素関連刺激などが反応を誘発し得る。[1]

診断

症状だけでは感度特異度が低いため、機能検査と運動または気道誘発試験で客観的に確認する。運動負荷後の1秒量が基準値から10%以上低下することが一般的な診断基準であり、基準値が正常でも誘発試験が必要な場合がある。[1]

管理

心肺体力の向上、ウォームアップ、冷たく乾いた空気や汚染物質などの回避といった非薬物的対策がある。薬物療法には短時間作用型β刺激薬、吸入コルチコステロイド、ロイコトリエン受容体拮抗薬、肥満細胞安定薬などが用いられる。[1]

エビデンス・科学的評価

定期的な運動は運動誘発性気管支収縮の重症度、肺機能、気道炎症の改善と関連する。診断法の感度と特異度は検査室や方法により異なり、誘発性喉頭閉塞や心血管疾患などとの鑑別が必要である。[1]

安全性・注意点

治療薬は概して忍容性が高く重大な有害事象は少ないとされるが、前処置をしても症状が続く場合は基礎にある喘息の評価と治療調整が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Exercise-Induced Bronchoconstriction ↩本文

カテゴリ:呼吸 / 症状・疾患 / 運動

タグ:EIB / 気管支収縮 / 運動

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