概要
耳管は通常閉じているが、嚥下やあくびなどで一時的に開いて中耳と外界の気圧を等しくする。成人では骨性部と軟骨性部から構成される。[1]
構造と機能
粘膜線毛機能により中耳分泌物を咽頭側へ排出し、逆流を防ぐ構造も持つ。小児では成人より短く水平に近いことが中耳疾患との関連で重要である。[1]
圧をそろえる仕組み
耳管は安静時には閉じており、嚥下やあくびの際に口蓋帆張筋や口蓋帆挙筋などの作用で一時的に開く。これにより外気と中耳の圧が均等になり、鼓膜が適切に振動しやすい状態が保たれる。[1]
排泄と防御
耳管の粘膜と線毛は中耳の分泌物を上咽頭側へ運ぶ。また鼻咽頭の分泌物や病原体が中耳へ逆流するのを抑え、音や圧の逆行性伝達から中耳を守る役割もある。[1]
小児との違い
小児の耳管は成人より短く水平に近いため、中耳の液体を排出しにくく、鼻咽頭側から病原体が入りやすい。この解剖学的特徴は小児で中耳炎が多い理由の一つとなる。[1]