解離性同一症(DID)

最終更新:2026年8月15日

解離性同一症(DID)は、複数の明確に異なる同一性状態と、日常の出来事や外傷的出来事に関する記憶の空白を特徴とする解離性障害である。[1]

概要

DIDは解離性障害の一つで、意識、記憶、同一性、行動の統合が大きく乱れる。DSM-5の基準では、2つ以上の明確に異なる同一性状態があり、記憶の空白を伴い、症状が日常機能に明らかな支障を起こすことなどが診断上重要とされる。[1]

関連要因

DIDは重い小児期の外傷や虐待との関連が強く報告されている。資料では、外傷だけでなく認知的な示唆など複数の要因をめぐる研究も紹介されている。[1]

診断

診断には精神科医や心理職による詳細な病歴聴取と、長期的・反復的な評価が重要である。症状が物質使用や文化的慣習だけでは説明できないことを確認し、必要に応じて神経疾患など他の原因を除外する。[1]

治療

治療では、まず安全確保と症状の安定化を図り、その後に外傷記憶への取り組み、同一性の統合や社会生活の回復を目指す段階的な心理療法が中心となる。薬は併存する症状に用いられることがあるが、資料ではDIDそのものに有効と確認された薬物療法はないとされる。[1]

エビデンス・科学的評価

DIDの診断は一度の面接だけでなく、詳細な病歴、複数回の評価、他疾患の除外を通じて行われる。治療の中心は安全確保を重視した段階的な心理療法である。[1]

安全性・注意点

DIDでは自傷行為や自殺企図がみられることがあり、安全性の評価が治療の最初の重要課題となる。症状が他の精神疾患や神経疾患と重なるため、専門的な評価が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Dissociative Identity Disorder ↩本文

カテゴリ:メンタルヘルス / 症状・疾患 / 精神・心理

タグ:精神医学 / 解離 / 解離性同一症

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関連項目