法的能力との違い
医療上の意思決定能力は状況ごとに医療者が評価する機能的判断である。法的能力は裁判官が判断する法的概念であり、同じものではない。[1]
評価の要素
本人が関連情報を理解し、利益と不利益や代替案を比較し、決定を明確に伝え、面談を通じて一貫した論理で判断できるかを確認する。精神状態診察が評価の基盤になる。[1]
時間と状況への依存
評価はその時点、場所、決定内容に限って有効である。認知症の診断だけで自動的に能力がないとは言えず、酩酊やせん妄などで一時的に変動することもある。[1]
能力は決定ごとに評価する
意思決定能力は「ある人に能力があるかないか」を一律に決めるものではなく、特定の治療や選択について、その時点で理解・評価・推論・意思表示ができるかをみる。病状や薬剤、せん妄などによって時間的に変化することもある。[1]