医療における文化的コンピテンス

最終更新:2026年8月17日

医療における文化的コンピテンスは、多様な背景や特性を持つ人に適切な医療を提供し、健康格差の縮小を目指す実践能力と体制である。[1]

介入の形

文化的に適切な医療を改善する介入には、医療者の教育・研修、対象集団に合わせた既存手順の調整、患者の受診や意思決定を支える働きかけ、診療現場で必要事項の確認を促す文書やアクセス手段の整備が含まれる。[1]

対象集団への配慮

障害のある人、性的少数者、人種・民族的少数者などの集団は、それぞれ内部にも大きな多様性がある。一つの文化や属性への強い同一性を前提とした介入は、集団内の一部には同じように機能しない可能性がある。[1]

エビデンス・科学的評価

2015年6月までの56研究を含む比較有効性レビューでは、医療者研修は最も多い介入だったが、人種・民族的少数者に対する中間アウトカムへの効果は混在し、治療アウトカムへの効果は認められないという低強度の根拠であった。多くの研究はバイアスリスクが高かった。[1]

安全性・注意点

医療者研修によって否定的態度やスティグマが増えた可能性を報告した研究が2件あり、意図しない影響の評価が必要である。集団を一括りにせず、内部の多様性を考慮する必要がある。[1]

参考文献・参考情報

  1. AHRQ/NCBI Bookshelf: Improving Cultural Competence to Reduce Health Disparities ↩本文

カテゴリ:医療制度・倫理 / 基礎概念

タグ:健康格差 / 患者中心 / 文化的コンピテンス

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 医療における文化的コンピテンス 医療における文化的コンピテンスは、多様な背景や特性を持つ人に適切な医療を提供し、健康格差の縮小を目指す実践能力と体制である。 医療制度・倫理・基礎概念 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目