慢性低度炎症

最終更新:2026年8月17日

慢性低度炎症は、強い急性炎症とは異なる低い程度の炎症反応が解消されず持続する状態であり、複数の加齢関連慢性疾患でみられる病理学的特徴である。[1]

生体内での位置づけ

炎症は本来、傷害因子の除去と組織修復を始める自然免疫反応である。炎症が十分に終息せず慢性化すると、肥満に伴う代謝機能障害、心血管疾患2型糖尿病などの病態形成に関与し得る。[1]

測定

研究ではC反応性蛋白サイトカイン、ケモカイン、接着分子、白血球などが測定される。しかし、単一の血中指標は非特異的で個人差も大きく、組織で起きている低度炎症を十分に反映しない場合がある。[1]

エビデンス・科学的評価

食事成分が炎症を急性・慢性に調節する可能性を示す研究は多いが、ヒト研究は空腹時の少数の血中炎症マーカーに依存しており、食事と炎症の関係を確定するうえで大きな限界がある。[1]

安全性・注意点

慢性低度炎症を代表する指標について合意はなく、正常な炎症反応と病的な状態を単独の検査値で区別する基準も確立していない。炎症マーカーの変化だけで個人の疾患リスクや食事の有益性を断定できない。[1]

参考文献・参考情報

  1. PubMed Central: Chronic low-grade inflammation in modern lifestyle ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 免疫 / 基礎概念

タグ:低度炎症 / 免疫 / 慢性炎症

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 慢性低度炎症 慢性低度炎症は、強い急性炎症とは異なる低い程度の炎症反応が解消されず持続する状態であり、複数の加齢関連慢性疾患でみられる病理学的特徴である。 人体・生理・免疫・基礎概念 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目