分類と原因
肝細胞や肝内胆管の問題による肝内胆汁うっ滞と、肝外胆管の閉塞による肝外胆汁うっ滞に分けられる。原因にはウイルス性肝炎、薬剤、妊娠、遺伝性の胆汁輸送異常、胆石、胆管狭窄、胆管がん、膵がんなどがある。[1]
症状と検査所見
黄疸、かゆみ、疲労、脂肪と脂溶性ビタミンの吸収不良、黄色腫などがみられる。血液検査ではアルカリホスファターゼ優位の上昇が特徴だが、重い胆汁うっ滞でも血清ビリルビンが正常で、黄疸を伴わずにかゆみが現れることがある。[1]
評価と対応
病歴、肝機能検査、画像検査を組み合わせ、必要に応じて肝生検を行って原因と閉塞部位を検討する。対応は原因の除去と症状緩和が中心で、病態により薬物療法、内視鏡・外科的処置、重症例では肝移植が検討される。[1]
胆汁うっ滞が起こる仕組み
胆汁うっ滞は、肝細胞が胆汁を十分に分泌できない場合だけでなく、肝細胞から十二指腸までの胆汁排泄経路のどこかが閉塞した場合にも起こる。胆汁の流れが低下または停止すると、ビリルビンなどの胆汁成分が血中に蓄積する。[1]
吸収障害
胆汁の流れが障害されると脂肪の消化・吸収が妨げられ、脂溶性ビタミンの吸収不良につながることがある。長く続く場合には、症状だけでなく栄養状態にも注意が必要となる。[1]