二酸化炭素

最終更新:2026年8月20日

二酸化炭素(CO2)は細胞代謝で生じる最終産物の一つで、血液によって組織から肺へ運ばれ、呼気として排出される。CO2の産生・運搬・排泄は血液pHの調節にも深く関わる。[1][2]

体内での産生

二酸化炭素は糖質脂質タンパク質などからエネルギーを取り出す代謝過程、とくにクエン酸回路などで生じる。細胞内で産生されたCO2は濃度勾配に従って組織から毛細血管へ拡散する。[2]

血液中での3つの運搬形態

CO2は血液中で、溶解した気体、重炭酸イオン(HCO3−)、ヘモグロビンなどのタンパク質へ結合したカルバミノ化合物の3形態で運ばれる。最も多いのは重炭酸イオンとしての運搬である。[2]

重炭酸イオンへの変換

赤血球内では炭酸脱水酵素の働きによりCO2と水から炭酸が生じ、すぐに水素イオンと重炭酸イオンへ分かれる。重炭酸イオンは塩化物イオンとの交換を介して血漿側へ移動し、組織から肺へのCO2運搬を支える。[2]

肺での排出

静脈血が肺へ到達すると反応は逆向きに進み、重炭酸イオンなどからCO2が再形成される。CO2は肺毛細血管から肺胞へ拡散し、呼気とともに体外へ排出される。[1][2]

酸素運搬との連携

組織ではCO2の増加がヘモグロビンから酸素を放しやすくし、肺では酸素化されたヘモグロビンがCO2を放しやすくする。この連携はボーア効果とハルデン効果として説明される。[2]

酸塩基平衡

CO2分圧が上昇すると血液は酸性側へ、低下するとアルカリ性側へ傾く。肺によるCO2排出と腎臓による調節が連携することで、体内の酸塩基平衡が維持される。[2]

エビデンス・科学的評価

二酸化炭素は主に重炭酸イオンとして血液中を運ばれ、肺で再びCO2となって排出される。この過程は酸素運搬と血液pH調節の双方に関係する。[2]

安全性・注意点

換気が低下してCO2が蓄積したり、過換気でCO2が過度に低下したりすると酸塩基平衡が乱れるため、異常は呼吸状態や血液ガスなどと合わせて評価する。[2]

参考文献・参考情報

  1. NHLBI: How the Lungs Work ↩本文
  2. NCBI Bookshelf: Physiology, Carbon Dioxide Transport ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 呼吸

タグ:ガス交換 / 二酸化炭素 / 呼吸

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