脳由来神経栄養因子は、神経細胞の生存、突起伸長、シナプス機能などを調節するニューロトロフィン群のタンパク質である。[1]
ニューロトロフィンとしての位置づけ
ニューロトロフィンは約13 kDaの塩基性タンパク質で、生物学的に活性な二量体を形成する。脳由来神経栄養因子は、神経成長因子、ニューロトロフィン3、ニューロトロフィン4/5などと同じファミリーに属する。[1]
受容体
脳由来神経栄養因子は主にTrkB受容体へ結合し、受容体内部のチロシンキナーゼを活性化する。低親和性受容体p75は複数のニューロトロフィンと結合する。[1]
神経系での作用
末梢感覚神経や一部の副交感神経、中枢神経系の基底前脳コリン作動性神経、線条体ドパミン作動性神経、網膜神経節細胞、一部の運動神経などの生存と突起伸長を支える。また、神経伝達物質の放出とシナプス効率を変化させ、神経活動自体もBDNFの合成と放出を調節する。[1]
エビデンス・科学的評価
BDNFの機能に関する根拠には、遺伝子欠損動物、培養神経細胞、神経組織での研究が多く用いられている。BDNFと同じTrkBを活性化するニューロトロフィン4/5もあるため、個々の作用の切り分けは複雑である。[1]
安全性・注意点
BDNFに関する知見は基礎神経化学研究を中心としており、治療として投与する方法、用量、臨床的な安全性は確立されていない。[1]
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脳由来神経栄養因子(BDNF)
脳由来神経栄養因子は、神経細胞の生存、突起伸長、シナプス機能などを調節するニューロトロフィン群のタンパク質である。
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