脳由来神経栄養因子(BDNF)

最終更新:2026年8月17日

脳由来神経栄養因子は、神経細胞の生存、突起伸長、シナプス機能などを調節するニューロトロフィン群のタンパク質である。[1]

ニューロトロフィンとしての位置づけ

ニューロトロフィンは約13 kDaの塩基性タンパク質で、生物学的に活性な二量体を形成する。脳由来神経栄養因子は、神経成長因子、ニューロトロフィン3、ニューロトロフィン4/5などと同じファミリーに属する。[1]

受容体

脳由来神経栄養因子は主にTrkB受容体へ結合し、受容体内部のチロシンキナーゼを活性化する。低親和性受容体p75は複数のニューロトロフィンと結合する。[1]

神経系での作用

末梢感覚神経や一部の副交感神経中枢神経系の基底前コリン作動性神経、線条体ドパミン作動性神経、網膜神経節細胞、一部の運動神経などの生存と突起伸長を支える。また、神経伝達物質の放出とシナプス効率を変化させ、神経活動自体もBDNFの合成と放出を調節する。[1]

エビデンス・科学的評価

BDNFの機能に関する根拠には、遺伝子欠損動物、培養神経細胞、神経組織での研究が多く用いられている。BDNFと同じTrkBを活性化するニューロトロフィン4/5もあるため、個々の作用の切り分けは複雑である。[1]

安全性・注意点

BDNFに関する知見は基礎神経化学研究を中心としており、治療として投与する方法、用量、臨床的な安全性は確立されていない。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Neurotrophins and BDNF ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 基礎概念 / 神経

タグ:BDNF / 神経可塑性 / 神経栄養因子

知識マップ

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関連項目