境界性パーソナリティ障害

最終更新:2026年8月15日

境界性パーソナリティ障害は、感情、自己像、対人関係の不安定さと著しい衝動性を特徴とする精神疾患であり、自傷や自殺行動を伴うこともある。[1]

概要

境界性パーソナリティ障害では、感情が激しく変化しやすく、自分自身への見方や人間関係も不安定になりやすい。見捨てられることへの強い恐れ、慢性的な空虚感、衝動的行動などがみられることがある。[1]

診断

診断では一時的な状態だけでなく、長期にわたる行動や感情、対人関係のパターンを確認する。気分障害など急性の精神疾患と症状が重なるため、病歴と経過を含めて評価することが重要となる。[1]

治療

第一選択は心理療法である。弁証法的行動療法、メンタライゼーションに基づく治療、転移焦点化精神療法、スキーマ療法など、境界性パーソナリティ障害に合わせた治療が用いられる。心理療法は症状の重症度や心理社会的機能、自傷などを改善する可能性がある。[1]

薬物療法

境界性パーソナリティ障害の中核症状に対する薬物療法の有効性は確立しておらず、承認薬もない。薬は併存疾患や一時的な不安、抑うつ、睡眠障害、興奮などに対して補助的に使われることがある。[1]

エビデンス・科学的評価

境界性パーソナリティ障害では心理療法が第一選択であり、疾患に特化した複数の心理療法で症状や機能の改善が示されている。[1]

安全性・注意点

自傷や自殺行動を伴うことがあるためリスク評価が重要である。薬物療法は中核症状への効果が確立しておらず、併存症などに限定して用いられる。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Borderline Personality Disorder ↩本文

カテゴリ:メンタルヘルス / 症状・疾患 / 精神・心理

タグ:パーソナリティ障害 / 境界性パーソナリティ障害 / 精神医学

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関連項目