アンジオテンシンII

最終更新:2026年8月20日

アンジオテンシンIIは、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の中心的な生理活性ペプチドであり、血管収縮やナトリウム保持を通じて血圧と体液量の調節に関与する。[1]

概要

レニンの作用でアンジオテンシノーゲンからアンジオテンシンIが生じ、さらにアンジオテンシン変換酵素などによってアンジオテンシンIIが形成される。アンジオテンシンIIは主にAT1受容体を介して血管収縮やアルドステロン分泌を促す。[1]

作用・特徴

アンジオテンシンIIは腎臓でのナトリウム吸収交感神経活動、血管平滑筋や心筋の成長などにも関与する。RAAS全体として血圧、体液量、電解質恒常性を維持する役割を持つ。[1]

受容体による作用の違い

アンジオテンシンIIの作用は主にAT1受容体とAT2受容体を介する。AT1受容体は血管収縮、ナトリウム・水分保持、アルドステロン分泌などRAASの代表的な作用に関わり、過剰な活性化は炎症、線維化、酸化ストレス、組織リモデリングにも関与する。AT2受容体は成人では発現が限られるが、血管拡張やナトリウム排泄などAT1受容体と反対方向の作用を示す。[1]

複数臓器への作用

アンジオテンシンIIは血管平滑筋を収縮させるだけでなく、副腎皮質からのアルドステロン分泌、近位尿細管でのナトリウム再吸収、交感神経活動、バソプレシン分泌にも作用し、血圧と細胞外液量を総合的に調節する。[1]

エビデンス・科学的評価

RAASの過剰活性は高血圧や心血管・腎疾患の病態に関与し、ACE阻害薬やARBなどRAASを抑える薬剤の治療効果がその重要性を示している。[1]

安全性・注意点

アンジオテンシンII作用の過剰は高血圧や臓器リモデリングに関与するため、RAAS異常が疑われる場合は血圧、腎機能、電解質などを含めた評価が必要である。[1]

参考文献・参考情報

  1. NCBI Bookshelf: Physiology, Renin Angiotensin System ↩本文

カテゴリ:人体・生理 / 基礎概念

タグ:RAAS / アンジオテンシンII / 血圧

知識マップ

関連する項目をタップして、医学知識のつながりをたどれます。

いま見ている項目 アンジオテンシンII アンジオテンシンIIは、レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系の中心的な生理活性ペプチドであり、血管収縮やナトリウム保持を通じて血圧と体液量の調節に関与する。 人体・生理・基礎概念 この記事を読む →

周囲の項目を押すと、その項目を中心にマップが切り替わります。

関連項目