こうなっては手札に戻るデメリット効果も、「相手ターンに除去されない」というメリットにもなってしまい、八咫烏対策を難しくしてしまった要因の一つでもあるでしょう。
ヤタロック
こうした八咫烏のドローロック効果を存分に生かしたのが「ヤタロック」と呼ばれるドローロック戦術。
エラッタ前の混沌帝龍によりお互いの手札とフィールドを全て墓地に送り、墓地に送られたクリッターの効果を発動、
八咫烏をサーチしガラ空きになった相手にダイレクトアタックを決めドローロックに陥らせてしまう、というもの。
八咫烏のドローロックを邪魔し得る場のカードを葬れるため安全に八咫烏の効果を通すことができ、
また相手の手札も墓地に送られるたドローロック状態と合わさって反撃することもかなわない、という最悪のシナジーを誇ります。
以上の点から一度決まってしまえば対抗する術はほとんどなく、
八咫烏を召喚→ドローロックを繰り返すだけでゲームセットに持っていくことができる「ヤタロック」は凄まじい制圧力を誇っていました。
禁止化、そして環境の変化
しかしその凶悪な性能から当然禁止カード入り。公式戦で八咫烏を見ることは叶わなくなりました。
また、ドローロックに陥って詰んでしまうのはいわゆる第8期まで。
現在は墓地からモンスターを複数体展開したり、ドローしたりサーチ出来たりるの当たり前の環境であり、
「ドローフェイズのみを潰す」八咫烏では相手の行動を制限し切ることが難しく、
手札誘発カードの存在もあり、以前のように完全にロックをかけることは難しいと考えられます。
それでは今回はこの辺りで記事を締めたいと思います。また次回お会いしましょう、さようなら。
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