合わない審査員
では反対に自分が「合わない」と思った審査員を全員下ろした場合はどうなるでしょう。
例えば私の場合は、私の感覚と1番審査基準が近かったのが2015年の時のチュートリアル徳井さんなので、
審査員はチュートリアル徳井さんや、チュートリアル徳井さんの感性に似た人だけを指名することにします。
するとどうなるか。
チュートリアル徳井さんの審査基準に納得する人は異議を唱えないでしょう。
一方チュートリアル徳井さんの審査基準に納得のいかない人が大量に現れます。
当然です、審査基準が1つだけになると「多くの視点」が失われますから。
もはや「1番面白いコンビを決める大会」ではなく「徳井さんの中で1番面白いコンビを決める大会」になっていくと言えます。
「上沼さんの審査基準が納得いかないからやめて欲しい」
あるいは
「自分と感覚の似た人を審査員にしてほしい」
を繰り返すと、いずれこのような例を招きかねない、というわけです。
今回騒動になった上沼さんの件を代表とする、「審査員個人の付ける点数が、視聴者個人とズレる」ことはなにも問題ではありません。
先ほどの例のように、気に入らない審査員を下ろしていった結果、
「審査員全員が同じ方向を向くようになる」ことが1番まずい事態なのです。
まあそもそも視聴者全員が「合わない」と思った審査員を下ろしていけば誰一人として審査員席に残らないのは明白ですが。
では次に上沼さんの審査の是非について。
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