【M-1グランプリ】各審査員ごとの審査傾向とは?【決勝の点数】#M1グランプリ

M-1グランプリ

みなさんこんにちはこんばんは。

今回はM-1グランプリについて。

M1グランプリの審査員

突然ですが、M-1グランプリって審査員によって点数に偏りがあるように思いませんか?

審査するのは機械ではなく人間ですから、その人ごとに基準も変わってきます。

今回は各審査員ごとの、審査の傾向を実際のデータから見ていこうと思います

とはいえ全組あげるとなると冗長になるため、

各審査員がその時に高く評価した上位4位までを上げていこうと思います。

というわけで以下のような形式で載せていきます。

【例】

松本人志さんの場合

2001

1位:麒麟

同率2位:中川家 ますだおかだ

同率4位:アメリカザリガニ、DonDokoDon


 

この場合、「2001」は2001年という意味であり、

また挙げているのは実際の順位ではなく、松本人志さんがその年に高く評価した順となります。

同率の場合は同じ点数、という意味です。

これをそれぞれの審査員が審査した全年度を通して載せていき、高く評価する傾向を考察していきます。

では一人ずつ見ていきましょう。

各審査員の審査傾向を振り返る

まずはもっともその審査が注目されている審査員と言ってもいいでしょう。

各大会の、松本人志さんが高い点をつけた順に4組ずつまとめました。どうぞ。

松本人志

2001

1位:麒麟

同率2位 :中川家、ますだおかだ

同率4位 :アメリカザリガニ、DonDokoDon

2002

1位 :フットボールアワー

同率2位 :笑い飯 おぎやはぎ

4位 :スピードワゴン

2003

1位 :フットボールアワー

2位 :笑い飯

3位 :りあるキッズ

4位 :2丁拳銃

2005

同率1位 :笑い飯、ブラックマヨネーズ、チュートリアル

同率4位 :品川庄司、麒麟

2006

1位 :チュートリアル

同率2位: フットボールアワー、トータルテンボス

4位:笑い飯

2007

1位 :サンドウィッチマン

同率2位 :トータルテンボス 、キングコング

同率4位: ザブングル、POISON GIRL BAND

2008

1位 :オードリー

同率2位 :ナイツ、ノンスタイル

4位 :笑い飯

2009

1位 :笑い飯

2位 :パンクブーブー

3位 :ノンスタイル

同率4位 :東京ダイナマイト、ハライチ

2010

1位 :パンクブーブー

同率2位 :スリムクラブ、笑い飯

4位 :銀シャリ

2016

1位 :銀シャリ

2位 :和牛

同率3位:スリムクラブ、さらば青春の光

2017

1位 :ジャルジャル

2位 :ミキ

3位 :和牛

4位 :とろサーモン

2018

1位:霜降り明星

2位:和牛

3位:ジャルジャル

4位:トム・ブラウン

2019

1位:ミルクボーイ

2位:かまいたち

3位:ぺこぱ

4位:和牛

2020年

1位:おいでやすこが

2位:マヂカルラブリー

3位:ニューヨーク

4位:見取り図

2021年

1位:オズワルド

2位:錦鯉

3位:インディアンス

4位:もも、ハライチ

2022年

1位:男性ブランコ

2位:さや顔

3位:ウエストランド

4位:ロングコートダディ


 

01年の前半のネタを丸々フリに使った特殊なネタを披露した麒麟や、

両者が交互にボケとツッコミをこなす笑い飯、

高速漫才が流行する中で唯一スローペースでの漫才を披露したスリムクラブ、

一般的な漫才からはやや離れたジャルジャルなど、

新しいタイプのネタ、あるいは挑戦的なネタ」を特に高く評価している傾向が見られます。

その他の審査は比較的観客席の盛り上がりと比例した点数配分であることがわかります。

“基本的に面白ければいい、その中でも特に「新しさ」や「革新性」が見えるネタには高得点をあげるけどね”

という審査基準なのでしょう。

また、POISON GIRL BANDをはじめとしたシュールなネタも審査員の中では比較的高く評価する傾向にあります。

では次。

オール巨人

こと「漫才」という点に関しては審査員の中でもトップクラスの権威でしょう。

ではオール巨人が高い点数をつけた上位4組を各大会ごとにどうぞ。

2007

1位 :サンドウィッチマン

2位 :トータルテンボス

3位 :キングコング

4位 :千鳥

2008

同率1位: 笑い飯、ノンスタイル、オードリー

同率4位 :モンスターエンジン、ナイツ

2009

1位 :笑い飯

同率2位 :ナイツ、パンクブーブー

4位 :ハライチ

2016

1位 :銀シャリ

2位 :和牛

3位 :アキナ

同率4位: カミナリ、ハライチ

2017

1位 :かまいたち

2位 :スーパーマラドーナ

同率3位 :ミキ、ジャルジャル

2018

同率1位:ジャルジャル 、霜降り明星

3位:和牛

4位:ミキ

2019

1位:ミルクボーイ

2位:見取り図

同率3位:かまいたち、からし蓮根、ぺこぱ

2020

1位:おいでやすこが

2位:見取り図

3位:インディアンス、アキナ

2021

1位:オズワルド

2位:錦鯉、インディアンス

4位:もも、モグライダー


 

「巨人師匠の性格的に、王道のネタには高い点数をつけ、邪道なネタやキャラ漫才には低い点数をつけるのでは」と思われがちですが、

実はかなり柔軟に評価を下しています

あらゆる芸風を受け入れ、その上でネタの質や構成を見ているのでしょう。

並み居る審査員の中でも特に「ネタの質」という点に絞って点数を付けている印象です。

この人に低い点数を付けられるのは、特にネタを命としている芸人としてはかなり厳しいということですね。

では次。

上沼恵美子

審査員として登場する大会で毎回何かと物議を醸すこの人ですが、果たして審査はどういった傾向にあるのでしょうか。

では上沼さんが各大会で上位の評価をした一覧です。

2007

1位 :キングコング

同率2位: トータルテンボス、サンドウィッチマン

4位 :ハリセンボン

2008

同率1位 :笑い飯、ナイツ、ノンスタイル

4位 :U字工事

2009

同率1位: 笑い飯、パンクブーブー、ノンスタイル

4位 :ナイツ

2016

同率1位 :銀シャリ、和牛

同率3位: ハライチ、スーパーマラドーナ

2017

同率1位 :ミキ、和牛

3位 :とろサーモン

同率4位 :ゆにばーす、カミナリ、さや香、ジャルジャル

2018

同率1位:ミキ、和牛

3位:霜降り明星

4位:かまいたち

2019

1位:ミルクボーイ

2位:ぺこぱ

3位:かまいたち

同率4位:からし蓮根、見取り図、オズワルド、インディアンス

2020

1位:見取り図

同率2位:ニューヨーク、おいでやすこが、マヂカルラブリー

2021

同率1位:インディアンス、ハライチ

3位:ロングコートダディ

4位:錦鯉


 

やはりというべきか、かなり「テンポ」を重視する傾向にありますね。

また、2008年ファーストラウンド1位のオードリーが5位以下だったり、カミナリのスタイルに苦言を呈したりと(2017年は態度が柔軟になりましたが)、

「王道の喋り」以外をメインの武器とするコンビにはあまり点数を高く付けていないことがわかります。

「喋り」や「テンポ」最優先という、上沼さんらしい審査傾向です。

春風亭小朝

2005年以降はM-1の審査員を務めることはまったくなかったのですが、2017年にまさかの復帰。

今後も審査員を務める可能性が出てきたので、ここもみていきましょう。

2001

1位 :中川家、

同率2位: フットボールアワー、アメリカザリガニ、ますだおかだ

2004

1位 :アンタッチャブル

2位 :南海キャンディーズ

同率3位: POISON GIRL BAND 、麒麟

2017

1位 :和牛

2位:とろサーモン

3位 :ミキ

同率4位: ゆにばーす、スーパーマラドーナ


 

この人の場合は特に注目して欲しいのは審査コメント。

「このネタは勝ち切るネタじゃない」や「他にも面白いネタがあったのに」等、

ネタの内容よりもネタ選びについて言及することが多いのが特徴です。

例えば島田紳助さんの場合は「大事なのは今日の出来」と度々口にしている通り、

「普段の個々人の活躍やネタは関係ない、他のコンビと比べて面白いかどうか」という点を審査基準に据えていましたが、

小朝さんの場合は「今日の出来以前に、そのネタがあなたの1番良いネタなの?」といったスタンスなわけですね。

要はネタ選びも含めて審査が始まっている状態。

他のコンビと比べてどうか、というだけでなく

そのコンビのネタの中でどうなのか、

「そのコンビが全力を出し切れているか」に関しても審査しているという、ある意味メタ的な視点からの審査基準も持ち合わせているようです。

中川家 礼二

2015年以降は常に審査員席に座り続けている中川家礼二さん。

この人についてもみていきましょう。

2015

1位 :トレンディエンジェル

2位 :タイムマシーン3号

同率3位 :スーパーマラドーナ、ハライチ

2016

同率1位: スーパーマラドーナ、和牛

3位 :銀シャリ

同率4位 :カミナリ、さらば青春の光

2017

1位 :かまいたち

同率2位 :とろサーモン、和牛

4位 :スーパーマラドーナ

2018

1位:霜降り明星

2位:和牛

同率3位:ジャルジャル 、ミキ

2019

1位:ミルクボーイ

同率2位:かまいたち、オズワルド

同率4位:和牛、からし蓮根、見取り図

2020

1位:マヂカルラブリー

同率2位:おいでやすこが、オズワルド

4位:見取り図

2021

同率1位:錦鯉、オズワルド

同率3位:ロングコートダディ、もも

2022年

1位:さや顔

2位:男性ブランコ、ウエストランド

4位:ロングコートダディ


 

やはりというべきか「正統派漫才」がずらりと並びます

とはいえトレンディエンジェルやカミナリ、ハライチやマヂカルラブリーにも評価を示しており、

「観客ウケ」や「キャッチーさ」も審査基準に含まれているのでしょう。

反対に実際の順位が上位だったジャルジャルを代表とする「王道ではない」コンビに関しては比較的低い評価を下しており、

このネタがより多くの層に受け入れられるかどうか」といった点を重視している事がうかがえます。

また2018年のジャルジャルや2019年のオズワルド、2020年のマヂカルラブリーなどに対しては「邪道のネタなのにこれだけのウケを取ったのは凄い」と、

ネタの出来次第ではむしろ他の審査員と比べても高い評価をするケースも見られます。

半端な邪道ネタをするならまずはきっちり王道の基礎を」という意識があるのかもしれません。

富澤たけし

さあ、2015と2018〜2021で審査員を務めたこの人についてもみてみます。

2015

1位:ジャルジャル

同率2位:馬鹿よ貴方は、トレンディエンジェル、タイムマシーン3号

2018

1位:和牛

同率2位:かまいたち、霜降り明星

同率4位:ジャルジャル 、ミキ

2019

1位:ミルクボーイ

2位:ぺこぱ

3位:かまいたち

同率4位:和牛、見取り図、オズワルド

2020

1位:マヂカルラブリー

同率2位:ニューヨーク、おいでやすこが

同率4位:見取り図、錦鯉

2021

1位:オズワルド

2位:錦鯉

3位:モグライダー

4位:ゆにばーす

2022年

1位:さや顔

2位:ロングコートダディ

3位:男性ブランコ

4位:ウエストランド


 

さまざまなネタを幅広い視野で審査している印象ですが、下位に沈んでいる馬鹿よ貴方はを高く評価しており、

挑戦的なネタも評価するようです

またこの人の場合はその特徴が点数によく現れているのですが、

冨澤さんが1位の点数をつけたコンビと最下位の点数をつけたコンビの点差が非常に狭く、2015も2018もその差を5点差以内に留めています。

2019年も2位の点数をつけたぺこぱと最下位の点数をつけたニューヨークは6点の差であり、

歴代最高得点を塗り替えたミルクボーイを例外とすると、やはりその点差は非常に狭いように感じます。

決勝に進出した時点で、全員それほど実力差はない」というある種のリスペクトか、あるいは優しさがあるのかもしれません。

そのため仮にスベッたとしても一定の点数を与える一方で、

反対に大きくウケを取ってもそれほど加点は無いため、

良くも悪くも全体の審査結果に富澤さんの点数が強く影響することは無さそう…というところもあります。

塙宣之

さあ過去にお笑いをテーマとした本も出版し、その観察眼やロジックが注目されているナイツ塙さんについても見ていきます。

この方の場合は比較的近年のM-1にも参加していた経緯もあり、

プレイヤーとしてM-1での戦い方を実践を通して熟知されていると言えるでしょう。

2018

1位:霜降り明星

2位:和牛

同率3位:ジャルジャル、トムブラウン

2019

1位:ミルクボーイ

2位:和牛

3位:かまいたち

4位:ぺこぱ

2020

同率1位:オズワルド、錦鯉

3位:マヂカルラブリー

同率4位:ニューヨーク、見取り図、おいでやすこが

2021

1位:オズワルド

2位:錦鯉

同率3位:インディアンス、ロングコートダディ

2022年

1位:ヨネダ2000

2位:さや香

3位:ロングコートダディ

4位:ウエストランド


漫才に「ネタの力」と「人の力」がどれほど発揮されているか

という点が塙さんにとっての大きな審査のポイントであることはミルクボーイ評でも話されていました。

基本的には「総合的に出来の優れた漫才」を評価し、また「初見時のインパクト」を残したコンビに関しても評価をしている印象です。

上手さと新しさの二点に評価の軸を置いていると言えるでしょう。

立川志らく

ナイツ塙さん同様に2018以降は連続して審査員を務めている志らくさん。

この人についても見てみましょう。

2018

1位:ジャルジャル

2位:トム・ブラウン

同率3位:霜降り明星、和牛

2019

1位:ミルクボーイ

2位:和牛

3位:かまいたち

4位:見取り図

2020

1位:おいでやすこが

同率2位:見取り図、オズワルド

4位:ニューヨーク

2021

同率1位:オズワルド、もも、ランジャタイ

4位:ロングコートダディ

2022

1位:ウエストランド

2位:ヨネダ2000

3位:ロングコートダディ

4位:オズワルド、さや香


 

基本的に王道の漫才や完成度を高く評価しながら、

「クオリティの高い変化球」漫才に関しては他の審査員以上に高い評価を下す傾向にあります。

一方でキャラを押し出す漫才に関しては評価はやや低め。

あくまで自分が見ているのはネタの出来」ということなのかもしれません。

渡辺正行

さあどんどんいきましょう。

この人もM-1の審査員常連ですね、

リーダーこと渡辺正行さん。

2005

1位 :ブラックマヨネーズ

2位 :麒麟

3位 :笑い飯

4位 :千鳥

2006

同率1位 :フットボールアワー、チュートリアル

3位 :麒麟

4位 :ライセンス

2008

1位 :オードリー

同率2位: 笑い飯、ナイツ

同率4位:  ダイアン、U字工事、ノンスタイル

2009

1位 :笑い飯

同率2位 :ナイツ、パンクブーブー

同率4位: 東京ダイナマイト、ノンスタイル

2010

1位 :パンクブーブー

同率2位: 笑い飯、ハライチ

4位 :ピース

2017

1位 :ミキ

2位 :とろサーモン

3位 :和牛

4位 :スーパーマラドーナ


 

みなさんお気づきでしょうか、

常にその年の敗者復活組が上位4位までに入っています。

渡辺さんに関してはかなりの敗者復活好き、

ネタの中身だけでなく、番組の流れやそのコンビの勢い等もひっくるめて点数化していることがうかがえます。

また、スリムクラブやジャルジャルといった正統派から外れるコンビに関してはあまり高得点を付けていないのも特徴です。

博多大吉

さあ2016年から2年続けて審査員席に座っているこの人についても傾向をみていきましょう。

2016

1位 :銀シャリ

2位 :スーパーマラドーナ

3位 :和牛

同率4位 :カミナリ、さらば青春の光

2017

1位 :和牛

同率2位: とろサーモン、スーパーマラドーナ

同率4位: ゆにばーす、かまいたち

2022

1位:さや香

2位:カベポスター

3位:ウエストランド、オズワルド


 

ここに関しては実際の順位とかなり被っており、大吉さんならではの傾向が見えません。

これはつまり「盛り上がり」や「笑いの量」最重視、

自分固有の審査基準は二の次、

という観客席の盛り上がりに比例した審査をしている、ということだと思います。

2017年の最終決戦でも「1番はやく掴んだとろサーモンに1票入れた」と話している通り、

客席をいかに掴み、多くの笑いを取れるかという点を特に評価しているのでしょう。

審査員の中でも最も「観客ウケ」に重点を置いた審査基準といえます。

南原清隆

さあどんどんいきましょう。

隔年で審査員を務めることが多い南原さんの傾向はどういったものなのでしょうか。

2003

1位 :笑い飯

2位 :フットボールアワー

3位 :2丁拳銃

4位 :アンタッチャブル

2004

1位 :アンタッチャブル

2位 :南海キャンディーズ

3位 :笑い飯

4位 :麒麟

2006

1位 :チュートリアル

2位 :フットボールアワー

3位 :笑い飯

4位 :麒麟

2010

1位 :笑い飯

2位 :パンクブーブー

3位 :スリムクラブ

4位 :ナイツ


 

大吉さんと同じくかなり実際の結果と審査が被っていますね。

「観客の盛り上がり」に重点を置いた審査ということでしょう。

しかし所々 実際の結果と異なる点もあります。

アンタッチャブルの方が総合の順位が上の2003年に2丁拳銃を高く評価していたり、

あるいはピースの方が順位が上の2010年はナイツを高く評価していたりと。

基本的に大吉さんと同じく客席の盛り上がりに比例して点数をつけるものの、

その盛り上がりが同程度の2組が現れた場合は

「勢い」よりも「安定感」をやや重視して審査しているということでしょう。

ラサール石井

さあここも審査員としてたびたび顔を出しますね。

今後審査員に復帰はあるのか。

2001

同率1位: アメリカザリガニ、ハリガネロック

同率3位: 中川家、麒麟

2002

1位 :フットボールアワー

2位 :ますだおかだ

3位 :スピードワゴン

4位 :笑い飯

2003

1位 :フットボールアワー

同率2位 :アンタッチャブル、笑い飯

同率4位 :スピードワゴン、2丁拳銃

2004

1位 :アンタッチャブル

2位 :南海キャンディーズ

3位 :麒麟

4位 :タカアンドトシ

2005

同率1位 :チュートリアル、麒麟

3位 :ブラックマヨネーズ

4位 :笑い飯

2007

同率1位: トータルテンボス、キングコング、サンドウィッチマン

4位 :ダイアン


 

「笑いの量」や「高速漫才」を高く評価することに傾倒しがちなM-1の中で、かなりバランス重視な審査をしています。

「笑いの量」と「笑いの質」を同程度に捉え、

またネタ1つ1つの「構成」や「感性」、「技術」を含めた完成度を評価している傾向にあります。

その反面、ネタが技術が粗かったり、キャラクターや演技力の点でネタに入り込めない場合は点数が伸び悩んでいる傾向にありますね。

「バランス重視、ネタの完成度」重視の審査といえるでしょう。

中田カウス

さあ2010年までは9年連続で審査員を務めていたこの人についても見ていきますよ。

2002

1位 :フットボールアワー

2位 :ますだおかだ

3位 :テツandトモ

同率4位: ハリガネロック、スピードワゴン

2003

1位 :フットボールアワー

2位 :笑い飯

同率3位: 2丁拳銃、アンタッチャブル

2004

1位 :アンタッチャブル

2位 :麒麟

同率3位 :笑い飯、タカアンドトシ

2005

1位 :麒麟

2位 :ブラックマヨネーズ

3位 :笑い飯

4位 :千鳥

2006

1位 :チュートリアル

2位 :フットボールアワー

3位 :麒麟

4位 :ザ・プラン9

2007

1位 :トータルテンボス

同率2位: 笑い飯、サンドウィッチマン

4位 :キングコング

2008

1位 :オードリー

2位 :ナイツ

3位 :ダイアン

4位 :U字工事

2009

1位 :笑い飯

2位 :パンクブーブー

3位 :ナイツ

同率4位 :ハライチ、ノンスタイル

2010

同率1位: 笑い飯、パンクブーブー

3位 :ピース

4位 :スリムクラブ


 

意外と癖の強い審査をしてましたね…

キングコングやノンスタイルに関してはあまり評価は伸びず、

「ネタの量」よりも「ネタの質」という点に重きを置いているのでしょう。

またテツandトモやザ・プラン9へも高得点を出しており、

「楽しませる工夫」がみられたコンビには点数を高く付けているようです。

そして何より、全審査員の中で最もトップバッターのハンデを考慮している審査員ということも特徴のひとつ。

各年度のトップバッターは一部を除いて(千鳥、POISON GIRL BAND、カナリアといった実際のウケが芳しくなかったコンビ達)、

残りの年度のトップバッターには全て4位以上の高い評価を下しています。

順番によるハンデも補うように自身の審査基準に入れているのでしょう。

島田紳助

さあ最後はやはりこの人でしょう。

復帰は無いとは思いますが、

傾向だけでも見てみると楽しいかもしれません。

2001

1位 :中川家

2位 :ますだおかだ

同率3位: 麒麟、ハリガネロック

2002

同率1位 :ますだおかだ、フットボールアワー

3位 :笑い飯

4位 :ダイノジ

2003

1位 :笑い飯

2位 :フットボールアワー

3位 :アンタッチャブル

4位 :2丁拳銃

2005

1位 :ブラックマヨネーズ

2位 :麒麟

同率3位 :笑い飯、チュートリアル、品川庄司

2006

1位 :チュートリアル

2位 :フットボールアワー

3位 :笑い飯

4位 :麒麟

2007

1位 :サンドウィッチマン

同率2位 :トータルテンボス、キングコング

同率4位: ザブングル、千鳥、ハリセンボン、ダイアン

2008

1位 :笑い飯

2位 :ノンスタイル

3位 :モンスターエンジン

同率4位 :ダイアン、ナイツ、オードリー

2009

1位 :笑い飯

2位 :パンクブーブー

3位 :ナイツ

同率4位 :ハライチ、ノンスタイル

2010

1位 :パンクブーブー

2位 :笑い飯

3位 :スリムクラブ

4位 :ナイツ


 

「ネタの質」や「構成」の出来を重視して審査している傾向にあります。

例え笑い所が少なくても、その質によっては高速漫才よりも高く評価することもしばしば。

ただし、オードリーやPOISON GIRL BANDなどの、

漫才自体がキャラクターやシュールさに依存しているネタに関しては点数はかなり低めに付けられています。

そんな中でスリムクラブに関してはスタイルこそ王道からは外れていますが、

内容は正統派の大喜利のようなものなので受け入れやすかったのでしょう。

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