【伏線回収】if説?ミカサの頭痛?「進撃の巨人」の伏線・考察まとめ【139話の鳥/ループ説?/単行本の表紙?】

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「進撃の巨人」伏線・考察

エレンとヒストリア

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

エレンの父であるグリシャによりレイス家が壊滅させられた話を聞いて、「どうしてそんなひどいことができるの?」と尋ねるヒストリア。
その場に当事者であるグリシャがおらず、その血縁関係にあるエレンがいたために、思わずエレンに対しそう尋ねたのでしょうが、
当時は「エレンだってわからないだろ…」という声があがっていました。

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

しかし時を経て、エレンがグリシャに干渉し、本当にエレンが誘導していたことが発覚。
連載当時は質問の対象がズレている見え方をしていたものが、時が進み真相がわかるにつれ、ヒストリアの質問の対象が結果的に合っていたことになるという、面白い伏線(?)でした。
まあ当時のエレンもヒストリアもグリシャに干渉する云々は知らないので、

「なんだ、結果的には合ってたんかい」というような、

読者がメタ的な見方をして楽しむタイプの伏線と言えます。

ヨロイブラウン

レイス家の地下礼拝堂にて、窮地の調査兵団を救うため、思考を巡らせるエレン。
そこに転がっていたのが「ヨロイブラウン」と書かれた小瓶。

エレンは「…ヨロイ?」と反応するも、その小瓶に懸けてみることに。
かくしてエレンはそのヨロイの力を吸収し硬質化の能力を獲得、窮地を脱したのでした。

……しかしここで気になるのが「そもそもヨロイブラウンって何?」という点。
なぜそれを吸収すれば硬質化能力を獲得できるのか、そんな小瓶がなぜ転がっているのか……
進撃の巨人において「ヨロイ」と「ブラウン」、そして硬質化能力から連想されるのはやはり鎧の巨人やその継承者であるライナー・ブラウンです。
ブラウン家に何かしらの関係があると見て良いのではないでしょうか。

レイス家が始祖の巨人をより強固な存在とするために、
当時の鎧の巨人継承者(その人物は少なくともブラウン家と密接な関係にあった)の脊髄液を採取、有事の際に備えていた、という説もあがっています。

さらに休憩:ベルトルトについて

さて、色々な伏線を見てきましたが再び休憩。

先ほどはフロックについて取り上げましたが、

今回はベルトルトについて。

私はフロックと同じくらいベルトルトのことも大好きなのですが、

ベルトルトの作中での扱いは少々不遇気味。

そこで今回はベルトルトの凄さについても触れていきます。

さあみんな、ベルトルトのことを詳しく知ろう!

【ベルトルトさんのすごいところ①なぜ超大型巨人に選ばれたのかが謎】

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

マーレ勢にそれぞれ九つの巨人が任された理由が説明されるシーン。

能力的にはドベだったライナーの「まぁ…我慢強いライナーが合っている」という、適当な理由を振り絞り出した感満載のセリフも印象的な場面ですが、

それよりなにより不憫なのはベルトルトさん。

ポルコさん曰くベルトルトは射撃の腕がずば抜けている…とのことですが、

超大型巨人に射撃の腕…?

というかそもそも壁内ですら射撃の場面がろくに描写されてなくね…?

「なんか身長高いし、顔も超大型っぽいしフーバーでいいか」的な決め方でもされてるのか、と思ってしまうくらい、

超大型巨人に選ばれた理由が明かされていません。

長所(射撃)と巨人化能力の性質(超大型巨人)が全く噛み合わないベルトルトさんの明日はどっちだ。

一応真面目にあり得そうな理由を想像すると、

超大型巨人という九つの巨人の中でも特に影響力が大きく、一方で燃費が悪いという欠点も有する巨人を操るのは、

冷静で慎重な性格のベルトルトが向いている、ということなのかなと。

巨人化能力の中でも奪われるとマーラ側としては特に困る能力なので、

「基本逃げ腰のベルトルトに預けておくのが良いだろう」的な判断はあったかもしれません。

【ベルトルトさんのすごいところ②あんまり思い出してもらえない】

進撃の巨人において、基本的にメインキャラクターは存命時も死亡後も、

特に関係性が濃かったキャラクターに思い出して貰えることがしばしばあります。

比較的早い段階で退場したマルコも、

ジャンやアルミンといったキャラクターに思い出してもらえたり、あるいは生き方に影響を与えたりしています。

物語中盤まで「超大型巨人」という特大のヒキがあるベルトルトであれば、ライナーやアニをはじめ色んな人に思い出してもらえるはず……!

……あれぇ?(ほぼ無し)

いや、これはベルトルト好きとしては結構深刻な悩みなんですよ。

エレン達主人公勢に関してはまあいいです。

エレンとは元々接点が薄かったですし、むしろアルミンへの悪影響の根源のようなセリフさえ飛び出しましたしね。

ミカサやジャン、コニーあたりとも特別親しい様子は見られませんでした。せいぜい寝相で天気占いをしてた話くらい。

ただ、一緒にミッションを共にした、ライナーやアニといったキャラクター達に、

思った以上に思い出してもらえない。

特に彼らの生き方に影響を与えている様子もない。

べ…ベルトルトさんは本当に存在したのか…?

たしかにベルトルトさんは口数が少なく、相手に合わせる性格のため、

他人に強い影響を与えるキャラではないかもしれません。

ただそれでも、精神的に追い込まれた時や覚醒した時のベルトルトは、

それなりに印象に残るセリフを発している気がしないでもないはずなんです(かなり保険をかけた)。

少なくとも、「相棒」とまで呼び合ったライナーには、定期的に思い出して欲しいなぁ…というのが個人的な願望。

おいライナー、聞いてるか?

物語が最終盤に入り、アルミンやコニー、アニに少し気にかけてもらえるようになってきましたが、

味方としても敵としても印象が薄かったのでしょうか。

ちなみにライナーは全く触れることはありませんでした。

おいライナー、聞いてるか?

ただ、進撃の巨人の看板でもある超大型巨人を背負っているのにこれだけ影が薄い、

というのはこれはこれで唯一無二の魅力なので私は好きです

おいライナー、聞いてるか?

【ベルトルトさんのすごいところ③家族も登場しない】

ベルトルト本人も影が薄いですが、家族もまさかの登場しないという……

「寝たきりだったフーバーさんは、マーレからの手厚い支援を受けながらそのまま安らかにいってしまった」というセリフこそありましたが、

ライナーやアニ、マルセルやポルコ、ピーク、ガビ、ファルコといった他のマーレ組と違い、

家族描写は1コマも描かれることはありませんでした。

ミステリアスと言うべきなのか何なのか、

個人的にはベルトルトの家族関係も知りたかった気持ちがありました。

なんとなくですけどベルトルトさんの雰囲気的には気の強い姉妹とかいそうですよね。

まあ、上述のセリフからするとベルトルトはフーバー家の一人息子っぽいのですが。

【ベルトルトさんのすごいところ④王子様になれる】

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

「アニの絶体絶命の状況に駆けつければ王子様と誤認するはずだ」とライナーから助言を貰ったベルトルト。

しかしアニの窮地を救い出す機会は中々訪れません……

………でしたが!

物語の最終盤にて、アニの窮地をベルトルトが救い出すシーンが。

アニも心なしか王子様と誤認してそうな表情をしていました。

何気ないセリフでしたが、愛しのアニをかっこよく守るベルトルトの伏線となったのでした。

【ベルトルトさんのすごいところ⑤生きるも死ぬもエレンにより決められていた】

「僕には自分の意思がない」というベルトルトさんですが、

ダイナ巨人に襲われずに済んだのはエレンの決断、

アルミン巨人に喰われたのもエレンがリヴァイに迫ったため、と

とにかく生き死にがエレンにより決められていた印象。

自分の意思が無い、というセリフも「確かにベルトルトの意思というよりはエレンの選択の結果」と受け取ることもできます。

【ベルトルトさんのまとめ:もっと出番が欲しい】

はい、では伏線&考察に戻ります。




羽根の生えた巨人

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

戦場が空へと移り、支配できるのは大地である巨人では歯が立たなくなる時代がくることが予想される中で、カルヴィが放った一言。

作中作外ともにリアクションが薄い1コマでしたが、

そこから時を超えて某キャラクターが飛行能力を持つ巨人化。

意外な形での伏線になりましたが、これでカルヴィ氏も浮かばれることでしょう。

諌山創,講談社,「進撃の巨人」より引用

ちなみにカルヴィは宣戦布告後に現れたエレンにより最期を迎えることとなりましたが、

その際他の上役達は慌てふためいているのに対し、カルヴィは微動だにしていません。

あまりの出来事に圧倒されているのか、

回避してもどうしようもないため諦めたのか、

運命を受け入れたのか……

個人的にはいずれもあり得るのかなと。

また作者側のこの描写の意図としては、

カルヴィ元帥が何か特別な存在である、と示す意味というよりは、

「無能な上役だとしても、焦って逃げる人ばかりではない」という演出が目的なのかな、と思います。

これまで無垢の巨人に食われてきた兵士の中には、泣きながら食われる人もいれば呆気にとられて食われる人もいる、みたいな。

この場合「無垢の巨人」が「エレンの襲撃」という形に置き換わっただけで、

というかカルヴィ元帥に何か特別な意図があるのであれば流石にもう少し描写を挟んでいたものと思われます。

有機生物の起源

進撃の巨人の終盤にてその存在が明かされた「有機生物の起源」。ネット上ではハルキゲニア、という呼び方をする人も見られますね。
元はただの人間だったユミルを「ユミルの民」に変えた点然り、
物語の最終盤で行なったとある行動然り、
さまざまな考察が飛び交う「進撃の巨人」作品内でも、一段とぶっ飛んだ能力を持っています。

全てはこの有機生物の起源から始まった物語、

他の人間を巨人に変化させること程度は容易なのでしょう。

なぜこの有機生物の起源にそんな能力が備わっているのかについては、

科学的な機序はおそらく明かされない「そういうもの」だという解釈をするのが自然でしょうし、

実際そういう描かれ方をしています。

なお始祖ユミルが巨大な木の洞から転がり落ちた先の水中に存在したことから、
元々は人ではなく木に寄生し、巨人ではなく巨大樹を生み出していたのでは、とする説もあります。
そして「進撃の巨人」世界において、巨大樹というキーワードを聞くと何か思い出しますよね。
そうです、巨大樹の森です。
ジーク曰く「世界中でここにしかない」とのことであり、
この森を「世界で唯一」と言われるほど巨大にした要因が有機生物の起源である可能性も十分にあります。

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