みなさんこんにちはこんばんは。
今回は「逃げ上手の若君」に登場する、五大院宗繁というキャラクターについて。
はい、今回の記事も、ストーリーの詳細な内容や画像についてはネタバレになり得る上、著作権違反に該当する可能性も出てくるため触れることはできませんので伏せます。
「逃げ上手の若君」を既に読んだ方には伝わる形で、まだ読んでいない方にも魅力が伝わるような記事を目指しています。
万が一、権利上気になるところがある、と権利者様からのご指摘がありましたら速やかに誠意を持って対応をさせていただきます。権利者様、出版社様は大変お手数ですが「ページ下部のコメント欄」や「ページ上部のお問い合わせフォーム」からご連絡ください。
せっかく面白い作品ですから、みんなも“買って”読みましょう(重要)
五大院宗繁
邦時の実の伯父であり「賽の鬼」。
足利高氏による謀反を受け、邦時を預けられるも、その隠れ場所を売り懸賞金を得ようとした男。
実の甥の存在により自分の地位を上げておきながら、その実の甥であり主君でありまだ9歳の邦時を敵に売っており、
その行動は敵味方から非難を受けています。
また邦時を売った後も、邦時を売ったことによる後悔の念などに駆られることはなく、
自分の立場や報酬のことに執着していることから、
モラルや倫理観が大きく欠落した人物として描かれています。
時行の逃げ上手を避難することなく、むしろ英雄になれる素質としてアドバイスを送るなど、
奔放な目線を持っていた邦時。
彼を売ったことで読者からも嫌われやすい存在となっているかもしれません。
作中外でヘイトを溜め続けている宗繁ですが、
作中では邦時を売った後もその狡猾な精神はとどまるところを知らず、
とある人物を付け狙うことに。
この行動に関しても、さらに読者や作中人物から非難される可能性があるものであり、
さすがは鬼畜武将と言わざるを得ません。
どこか爽快な印象を残す高氏と違い、
徹頭徹尾狡くて悪い、典型的な悪役キャラクターと言えるでしょう。
「本当に心配している」ことを示すため涙を流すといった演技力や、
奇襲にも対応できる武力など、
狡猾に生き残るだけの能力はある様子。
一方で現代人からすると知名度は低く、
筆者である私も全く記憶にありませんでした。
狡猾さを武器に能力はあるものの、
知名度だけは低い五大院宗繁。
作中では鬼としての側面を強く印象付ける端末が描かれました。
決着の場面についてですが、ここは宗繁が鬼の形相の状態だったのは良い演出だったと思います。
この作品のテーマ「鬼ごっこ」を印象付ける意味でも効果的ですし、
何より普通の人間感を出すより、鬼としての側面を出したまま決着、と言う方が、
読者側からしても決着の場面の「エグさ」が和らぐので。
仮にここが人間としての顔のままだと、宗繁への哀れさが生まれてテーマがブレたり、時行の行いが残酷に映りもかねないので。
また宗繁へのフォロー(?)が入ったのも良かった点。
人柄は鬼畜そのものですが、それはそれとして能力は高く、何より機転の利き方がずば抜けている、ということですね。
人の短所は長所でもある、といううまい見せ方だと思います。
ただ、それはそれとして人望を欠いては、能力だけでは生きてはいけない、ということでもあると解釈しました。
コメント