あと羽田さんが追いかけていた方の犯人に関しても、
やっぱりちょっと追い込み方が後出しジャンケン的な感じかなぁと。
見てる側としては「こんな道路を使って追い込むことができる羽田さん凄い」という想いと同時に
「犯人の人間性とか行動を知らないノーヒントの状態でここまで追い込むって、
もはや頭が良いとかを超えて未来視に近いのでは」という想いも生まれ、悪い言い方をするとご都合的、と解釈されることもあるかも知れません。
「この一手を打てば相手はこう考えるから〜」というような、羽田さんの思考の実況があれば、そういう根拠で動いているのかと納得しながら見ることが出来たなぁと。
あるいは、仮にこの展開をやるのであれば物語の序盤に、
「カーチェイスを警察と適当な事件の犯人が繰り広げており、
警察が大人数を動員してどうにかギリギリ犯人を捕まえれた描写」なんかを挟んでおけば、
物語後半のあのカーチェイス的展開で
「警察以上の少人数で、警察以上にスムーズに捕まえてみせた羽田さんすごい!」というキャラクター描写にもなりやすかったと思うんですよね。
あと羽田さんが追いかけてる犯人が、途中で自分を追いかけてる車が曲がっただけで「オレを追いかけてるわけじゃなかったのか」とか言い出すのも気になりました。
いや、安心する気持ちもあるかもしれないけど、いくらなんでも警戒解くの早いな!
まああれも極限状態だから、ということなのでしょうが。
頭脳パートに関してはコナンくんも羽田さんも犯人の選択次第では結果が変わっていたということもあり(結果が犯人依存)、
「コナンくんすごい!羽田さんすごい!」というよりは
「犯人、もうちょい頑張れ」という感想を抱きながら見ていました。
小五郎のおっちゃん
あと小五郎のおっちゃんが警察に
「○○さん(依頼人)が無事に見つかりました!」という報告を受けた後の「おい、オレはこの○○(ご当地メニュー)を食うからな!」的なギャグ描写はちょっと余計だったかなぁと。
コナン作品で犯罪に巻き込まれ慣れている、だからコミカルな描写もあって当たり前、と言えばそれまでですが、
今回の事件に関しては結果的に無事だったとはいえ、大切な娘やコナンくん、そして自分自身や依頼人や無関係の大勢の人間が犯罪に巻き込まれてしまっていて、
しかもその事件が発生してから数時間以内、
さらにその事件に関する報告なのだから、
もうちょい毅然としたリアクションをしてもよかったんじゃないかなぁと。
というかむしろそこは、小五郎は「犯人め…」的な感じで深刻そうに対応して、
それを見た蘭姉ちゃんが「お父さん…!…いつもならご当地メニューに熱心なのに」的なセリフで触れてそれに対して小五郎が「あのなぁ…」的なテイストのリアクションをする的なシーンにしておけば、
ほんわかギャグ描写&2人の親子愛の演出になったんじゃないかなぁと。
ちなみに私は小五郎のおっちゃん大好きです!!
どの作品でも小五郎のおっちゃんがどれだけ出番貰えるかを集中的に見ます。
そういう意味では味噌汁のシーンや、倒れている蘭に声をかけるシーンなどはアガりました。
それだけに上述の事件報告シーンが気になってしまった。
まとめ
はい、過去のコナン映画とは趣が異なるので、最近の作品と比較して意見させていただくと、
ゼロの執行人、から紅のラブレター>>>緋色の弾丸>>>紺青の拳
というくらいに楽しんで観ることができた作品だった、という感じです。(※あくまで個人的な意見です。紺青の拳も最後のぶん殴りシーンはアガりました)
ただ色々と気になるところがあって惜しい!という感想。
キャラクターに比重を置く作風なのであれば、
やっぱり掘り下げ描写や関係性の深まりはもうちょっと感じられる演出があってもより楽しめたのかなぁという感じです。
また、一度しか見ていないので解釈がおかしい箇所もあるかもしれません。
2度目観に行くと思うので、そこで思う存分浸ってこようと思います!
はい、というわけで今回はこんな感じです!
ではまた!次回!
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