女性芸人のネタ
ここに関しては第1回から声が多く上がっていますが、W-1の決勝戦のネタのクオリティはお世辞にも高いとはいえません。
中には「なんで勝ち上がって来れたんだ」と思わざるを得ないネタもありました。
好き嫌いを抜きにしても、単純に実力が不足しているように感じます。
予選を見ているわけではないのですが、「この決勝進出者10組が女性芸人のtop10だ」と言われても
「もう少し予選に面白い芸人が居たのでは」という疑念を抱かざるを得ません。
そういう意味では予選の審査の段階から改善する必要もあるのかもしれませんが…
先ほどもいった通り、他の大会と比べるとネタに関しては一切の制限がありません。
つまり女性芸人のネタのレベルが格段に上がってくると、(それこそ男性芸人のネタのレベルを追い越した場合)
他のお笑いの大会の盛り上がりなんて比じゃないくらい、面白い大会になれるだけのポテンシャルはあるわけです。
W-1には「漫才限定」「コント限定」なんて縛りは一切ないわけですから。
層の薄さ故のクオリティの低さ
ではなぜW-1の女性芸人のネタのクオリティが上がりきらないのか。
まずお笑いブームの近年では増加したとはいえ、やはり男性と女性では芸人を志す母数が圧倒的に違います。
当然それに比例するように上質なネタを生み出せる芸人の数も少ないものになってきます。
男性芸人と比べると層が薄いわけですね。
そして層が薄いにもかかわらず、W-1に著名な女性芸人があまり参加していないのも盛り上がりに欠ける原因の一つと言えるでしょう。
つまりネタのクオリティがどうしても伸びきらないわけですね。
同性向けのネタ
更にその層が薄い女性芸人の中で、「女性を笑わせるネタ」を作る傾向にあります。
大まかな理由としては
・ネタを作っているのは女性自身なため、自分が面白いと思ったネタは女性向けになっていく
・女性層を取り込むため(女性層を敵に回さないため)
この辺りでしょうか。
女性層から確実な支持を得るためにあえて男性受けを捨て、「同性向け」のネタに走る芸人もいるでしょう。
逆も然りです。
男性芸人にしても地下ライブ等には
男性向けの、つまり「同性向け」のネタを多く披露する男性芸人が多くいます。
あらびき団時代のハリウッドザコシショウはその代表的な例といえるでしょう。
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「同性向け」のネタに走る傾向
しかしM-1等のお笑いコンテストではあまり「同性向け」のネタを披露する男性芸人ばかり、という印象はありません。
なぜかというと男性芸人の場合は、その母数の多さ故に「同性向け」の芸人以外にも豊富なスタイルの芸人が数多く存在します。
老若男女をターゲットとした広範囲を笑わせることができる芸人が多く存在するため、
笑わせる範囲で劣る「同性向け」の芸人はそこまで頻回にコンテストの決勝に勝ち上がることはないというわけです。
しかし先ほども説明した通り母数の少ない女性芸人の場合は、
「同性向け」のネタを強みとする女性芸人が活躍の機会を多く得ます。
「万人向けの高クオリティなネタ」を作れる女性芸人の数がまだ少ないこともあり、
「女性の支持を確実に得ることができる」同性向けのネタを強みとする芸人が勝ち上がる機会が多くなるのは、
当然といえば当然かもしれません。
現にこれまでのW-1でも、特に男性は「笑えなかった」という感想を抱いた方も多かったのでは。
そういった意味では阿佐ヶ谷姉妹は男女に的を絞らず、
それでいてクオリティの高いネタを披露したのですから優勝するのは視聴者からしても納得といえます。
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