【M-1グランプリ】「漫才コント」と「コント」の違いについての定義付け【マヂカルラブリー?】#M1グランプリ

お笑い

見えないからこその強み

さてここに関しては「コント」と「漫才コント」の違いではないのですが、
とても大きなポイントなので触れておきます。
漫才コント(や一部のコント)の傾向として、小道具や背景を用いることができない、そしてそれを利用している点が挙げられます。

先程の例でも触れた通り、漫才コントでは一言言えばそこにUFOがあることになります。
これは漫才の自由度の高さもそうですが、「見えない」からこそ。

このように漫才は背景や小道具を基本的に持ち込む園芸ではないため、演者の言葉と動きが全てとなります。
ということは本来ならあり得ないようなものでも、演者が言えばそこに生み出すことができるのです。

そしてこの「存在」が見えないからこそ、より笑いを増幅させることができる場合もあります。

例えば漫才コントで、設定通りの衣装や小道具を用意したとして、それはよほどのクオリティでもない限り陳腐に見えてしまう、
というのはよくあることではないでしょうか。
何も見えないからこそ演者の言葉で最も面白い形に想像を膨らませ笑ってしまう、
これは間違いなく漫才ならではの言葉の力です。

はい、長々と語りました。
M-1グランプリ2020を見て、漫才コントに対して色々な意見があがっていたのでこの記事を投稿しました。

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