【写真と名前】雲は何種類?一覧まとめ【うろこ雲やかなとこ雲 など見分け方】

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皆さんこんにちはこんばんはゆきるりです。

今回は雲の種類について。

雲の種類

そもそも雲とは大気中に塊で浮かぶ水または氷の粒のことです。

そして雲はその高度や形態により様々な名称で呼ばれています。

下層から見ていきましょう。

下層雲

層積雲

高さ:地上付近〜2,000m

くもりの日に良く見られる雲で、多くの場合は塊を形成しますが層状に全天を覆ってしまうこともあります。

その形状故に「うね雲」「まだら雲」「くもり雲」とも呼ばれる雲です。

曇天はもたらすものの降雨を伴うことは少ない、という特徴があります。

この層積雲は風や太陽の影響を強く受ける点も特徴であり、

強風の日には形がだんだんと崩れたり、また温度が比較的高く太陽光を受けやすいために、夏の水辺などでは雲の上部から蒸発し始め分解してしまうこともあります。

層雲

高さ:地上付近〜2,000m

層雲とは灰色または白色の、層状または霧状の雲を指します。

その多くは輪郭がぼやけており、厚みや色が一様であるのが特徴。

皆さんご存知の「雲海」もこの雲が谷や峡谷を覆うことで形成されます。

また霧はほとんどがこの雲によるものであり、層雲が地上に接すれば「霧」、少しでも層が地面から離れれば「層雲」となります。

積雲

高さ:地上付近〜10,000m

晴れた日に良く見られる綿状の雲。「綿雲」と呼ばれることもあります。

上に向かって成長し上部の形状が頻回に変わる反面、雲底は平たく、下や横方向にはほとんど成長しないのが特徴。

日射の影響を受け、地表や水上の空気が暖められることにより生じる上昇気流の影響を受けて発生します。

雲内部の雲粒の密度の高さ故に、日照時の明暗がはっきりとあらわれる点も特徴の一つです。

積乱雲

高さ:地上付近〜16,000m

強い上昇気流を受け鉛直方向へ発達した巨大な雲を指します。

場合によっては雲底から雲頂まで12000mを超えるほどの大きさが特徴であり、これはあらゆる雲の中でも最大。

積層雲や層雲、積雲などの下層雲は水の粒で構成されているように、

同じく下層雲である積乱雲も低いところでは水の粒で構成されている反面、その巨大さ故に高いところは氷の粒で構成されているのも特徴の一つ。

氷の粒は太陽光を反射しやすいために雲の上部は明るく見え、一方で背が高い雲であるがゆえに雲底は非常に暗く見えます。

また積乱雲による降水量は非常に多く、しばしば集中豪雨の原因となることも。

更に積乱雲の近くではダウンバースト(冷たい突風)がもたらされたり、

雲内部では激しい気流により発生した静電気が高電圧にまで帯電、結果雲内放電や落雷を引き起こすこともあります。

このように激しい気象現象を発生させる要因となっていることから、防災上警戒が必要な雲と言えます。

ちなみに「天気の子」でも話題となった、頂上部が平たくなっている「かなとこ雲」も積乱雲のひとつです。



では続いて中層雲を見ていきましょう。

中層雲

高積雲

高さ:2,000m〜7,000m

小さな塊状の雲片が群れをなして、斑状や帯状の形づくるという特徴を持ちます。

後述する巻積雲と比べて雲片が大きく、空を広く覆うほどにまで発達すると太陽光を遮り辺りを薄暗くしてしまうことも。

基本的に氷の粒により構成されていますが、一部水の粒により構成されている場合も見られます。

その形状から「まだら雲」「ひつじ雲」「叢雲」と呼ばれることもあります。

乱層雲

高さ:地表付近〜10,000m

空全体を覆いうほど広大であり、また厚さや色にむらが少なく暗灰色をしているのが特徴。

「雨雲」または「雪雲」と呼ばれ、降水をもたらす代表格として扱われます。

その厚さから太陽や月を覆い隠してしまいます。

は多種多様で定まっておらず、また気流により速いスピードで形を変える場合も。

中層雲に分類されているものの比較的低い高度に漂っており、

しばしば山にぶつかることもあります。

高層雲

高さ:2,000m〜7,000m、最大で13,000m

灰色のベール状あるいは層状の形状をなしており、その多くは空の広範囲を覆うという高層雲。

そのほとんどが水の粒により構成されています。

また高層雲は空との境界や雲の形が明瞭ではないのも特徴。

そのぼんやりとした性質ゆえに太陽や月をすりガラスに通したように霞ませ、

特に高層雲により霞んだ月は朧月夜として親しまれています。


ではいよいよ最も高い高度、上層雲を見ていきます。

上層雲

巻層雲

高さ:5,000m〜15,000m

白いベール状で、薄く陰影のない雲。

空の広大な範囲を覆うことが多く、

上記の高層雲と比べて非常に薄く陰影が無いために太陽光を透過するのが特徴です。

その薄さ故に雲のできはじめの段階では空との見分けがつきにくく、肉眼で確認することは難しいほど。

低気圧や前線が近づくと現れることが多く、後述の巻積雲と併せて天気が悪化する前兆とされています。

巻積雲

高さ:5,000m〜15,000m

白色で陰影のない非常に小さな雲片が群れをなし、まるで魚ののような形状をつくる雲。

それ故に「うろこ雲」「いわし雲」「さば雲」とも呼ばれます。

高積雲と非常によく似ているものの、

  • 高さ(巻積雲の方が高い位置にできる)
  • 雲片の大きさ(巻積雲の方が小さい)
  • 雲の薄さ(巻積雲の方が薄く、太陽光を透過する)

という以上3点により区別されます。

温暖前線や熱帯低気圧の接近時に「巻雲」の次にあらわれるため、この2つの雲が順番に確認できると天気の悪化が近づいていると言えます。

巻雲

高さ:5,000m〜16,000m

雲片が細くかつ輪郭がはっきりしており、光沢をもつのが特徴。また変化がはやく刻々と形を変える場合もあります。

その特性ゆえに「絹雲」「すじ雲」「はね雲」「しらす雲」と呼ばれることもあります。

上空は水蒸気量が少ないため、巻雲の多くは厚み乏しい雲となっています。

上層雲の中では最も高い高度に出現することが多い雲とされています。

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