映画を観た方のみご覧ください。
「名探偵コナン 黒鉄の魚影」を鑑賞した感想をつらつらと。
ストーリーのネタバレはしません。
まだ観ていない方は映画館へGO!!!
ピンガはなぜ笑ったのか
人の死に慣れ過ぎている、というピンガ。
しかし一方で自分自身は、物理攻撃を受けてもキレるし、精神攻撃を受けてもキレる。
何も感じないだけのサイコというわけではなく、むしろ下手なキャラよりもキレやすい。
故に小物という印象を抱いた人も少なくないようだ。
あくまで他人が傷ついたり、人が亡くなることにのみ何も感じないのかもしれない。
そんなピンガが、「なぜあの場面で笑いを浮かべたのか」について今回は考える。
自分の命さえ軽視していたとしても、
大嫌いなジンにハメられるのはムカつくだろうし、
爆発に巻き込まれるのも物理的ダメージを受けるということなのでこれまたムカつくはずだ。
それまでのピンガであれば。
しかしあの場面ではピンガは笑った。
一体なぜなのか、いくつか理由を考える。
達観して笑った説
達観したのか納得したのかヤケになったのか、とにかく彼は笑った。
これが1番多くの人に共感されやすい説かもしれない。
ジンのやることを看破できて面白くなった説
ジンの狙いを看破した達成感で笑いが出てきた説。
自分の受けるダメージよりも、「なるほど、わかったぜ、お前の狙いが」という感情の方が大きく上回った。推理が的中して楽しくなった。コナンが推理で閃いた時に笑うように。
「そういうことかよ、ジン…!」
ジンを認めて笑った説
彼のキャラ的に、ジンのことをプラスの意味で認めたわけではないだろう。
「このオレをやんのかよ?(笑)クソジンが」的な、ジンの悪意というかなんというか、とにかくジンを認めて笑った。
もしかすると、
「そんな手段に出んのかよジン?まあ、考えてみりゃオレが同じ立場でもそうするけどよ」的な、
“オレと同じような判断をできるなんて、まあ今回だけは認めてやるよ”的なニュアンスもあるかもしれない。
まとめ
色々と考えたが、上記の3つが個人的に濃厚かなと考えている説である。
長年コナンを見てきたが、1番好きになったキャラがまさかのピンガだった。
(ちなみに2番目に好きなのは初期の白鳥である)
ネームドキャラなのに小物っぷり全開な彼の振る舞いも、
人の命を奪うことに慣れ過ぎているという設定も、
あの場面での笑みも、
とにかく印象的な要素が多かった。
ありがとうピンガ。また映画で会おう。
それではまた。
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