そして先に手持ちが最後の一体まで追い詰められたシンジが繰り出したのは相棒であるエレキブル。
DPシリーズの最序盤でピカチュウと合間見えたエレキブルですが、なんとその時と同じ展開、同じ技でピカチュウは倒されることに。
こういうシリーズ最初の描写を最終盤でなぞる展開はやはり熱いです。
そしてサトシも最後の一体。
シンジ戦での最後の一体がピカチュウではなくゴウカザル(シンジに捨てられた過去を持つ)なのも面白いところ。
ゴウカザルとエレキブルは一進一退の攻防をみせますが、毒びし等の度重なるダメージの分ゴウカザルが劣勢に。
そしてこの状況でサトシがとった戦術は「ゴウカザルが特性“猛火”を発動できるよう、わざとダメージを受けてもらう」というものでした。
以前、シンジがヒコザルを使っていた頃に取っていた戦術ですが、サトシが「わざとダメージを受けさせるなんて」と憤慨していたものでもあります。
ですがシリーズを通してサトシも成長しシンジを認めて理解したからこそ、
ゴウカザルと信頼関係を築いた上で以前のシンジと同じ戦法を取ったわけですね。
一気に攻撃力と気合いを増したゴウカザルが「タイプワイルド」のbgmに乗せて一気にエレキブルを畳み込もうとしますが、エレキブルもこれに応戦。

サトシとシンジの「次で決めるぞ!」が被ったところはこの試合で1番熱いシーンではないでしょうか。
そして最後はサトシのフィールドにエレキブルが、シンジのフィールドにゴウカザルが居る、という状況の中(シンジが成長したゴウカザルの背中を見ながら、ということでしょうか)、
エレキブルが瀕死に。
見事サトシが準決勝進出を決めたのでした。
試合後にはシンジが「ゴウカザル、強くなったな」と、サトシが「また勝負しようぜ」と声を掛け合い、
互いを認め合いながらシンジは旅立つのでした。
いい話だなぁ。
さてサトシの準決勝の相手は…
???「やあ」
はい。ついにきました、ヤツが。

なにか既に嫌な予感が
まずはこのタクトというトレーナーの簡単な紹介を。
ジム戦を全てダークライだけで突破、シンオウリーグの準々決勝までの全ての試合もダークライだけで突破してきたというハイパー伝説厨です。
更にこれまでサトシとはカケラも絡んだことのない、文字通り「ポッと出」のキャラ。
この話がリアルタイムで放送されている時点では
「次シリーズもサトシを続投させる以上、サトシを優勝させるわけにはいかないしな」
「ライバルに負けさせるわけにはいかないから、ポッと出のキャラに負けさせるということか」
「ダークライ1匹にサトシの手持ちを6タテされて終わりだろう」
というような意見が飛び交っていました。
しかし「サトシ vs タクト」戦が始まると、視聴者の想像の斜め上をいく展開が待ち受けていました。
準決勝:サトシ vs タクト
【タクトが使用する戦術:ダークライによる大量催眠】
ついに試合が始まりましたがタクトはやはりダークライを繰り出し、ダークホールによる催眠を狙ってきます。
しかし様々なライバルと戦い成長したサトシも負けていません。
ダークホール対策として、寝言を仕込んだヘラクロスを出し、見事メガホーンを命中させるのです!
タイプ一致効果抜群メガホーンを、決して防御力が高くないダークライが耐えるわけが…
結構ピンピンしてました。
いやこれどうやって勝てばええんや。
その後、まるでクリボーをファイヤーマリオで倒すが如く、サトシの手持ちポケモンをポンポンと撃破したダークライ。
コータスなんて画面に映っていたのは30秒くらいです。「コォォーッ!」とか言いながら吹き飛ばされてましたよ。

もっと頑張れコータス
「結局ダークライがサトシの手持ちを全滅させて終わりか…」
視聴者が諦めかけたその時でした。
ジュカインがサトシとの絆により深い眠りから覚め、ダークライを一閃!
なんとダークライを撃破してしまいます。
正直リアルタイムでこのシーンを見た時は驚きました。
普通にダークライに全滅させられて終わりだと思っていたので、負け試合とわかっていてもかなりテンションが上がったのは事実。
さあ、ダークライを失ったタクトは次に何を繰り出すのか。
視聴者が注目する中、出てきたのは…
ラティオスでした。
ま…まごうことなき伝説厨や…!
最後の一体であるピカチュウが最後の粘りをみせるも結果は相打ち。
いや十分すごいんですけどね、タイプ相性が悪い上に伝説であるラティオスと相打ち。
こうしてサトシは準決勝で夢が潰えることになりました。
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