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【トリチウム水の海洋放出】福島第一原子力発電所事故【処理水】

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みなさんこんにちはこんばんは雨崎です。

今回はトリチウム水の海洋放出について。

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ニュースなどでよく耳にする原発の汚染水、トリチウム水問題。

とはいえこれが果たして何が問題なのか、という点について見ていきたいと思います。

地下水の流入

そもそも福島第一原子力発電所は地下水脈の上にせき止める形で建設されていました。

これがひとつのポイント。

原発の建設段階からこの地下水の湧水の影響を受けてトラックの走行などに支障を来してしまうなど問題が起きており、

井戸から汲み上げることで地下水を枯らすことで対策していました。

福島第一原子力発電所事故が起きる前から地下水の汲み上げには注力されていたのです。

しかし原発事故が起きた後は構内の地下水汲み上げ井戸がその機能を失ってしまい、更には建物地下構造物自体が損傷した影響もあり、

1日あたり500~800tもの流入した大量の地下水が原子炉炉心由来の放射性物質で汚染され放射能汚染水となる問題が生じたのです。

深刻な被曝の原因となるため放射性物質の除去が必要であり、また各作業の妨げにもなってしまいます。

そしてこの地下水を対策すべく、現れたのが凍土壁や汚水処理装置、大量のタンク群、というわけです。



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炉心物質

では今度はこの処理水について見ていきましょう。

処理水にはさまざまな炉心物質が含有されていました。

主にトリチウムやセシウム、ストロンチウム、要素などの放射性核種が含まれていましたが、

強い放射能を持つ短寿命核種は時間経過と共に消滅し、

また多核種除去装置などによりほとんどの核種は告知濃度限度(法律で定められた放出のための濃度限度)以下にまで除去され、

結果としてほぼトリチウムのみが残った廃水が増え続けていくことになったのです。

トリチウム水

このトリチウムは、溶融炉心デブリ(瓦礫)冷却水と、それに含まれるホウ素が中性子照射されることによって発生するため、

溶融炉心を水で冷却しているかぎり絶えず発生し続けます。また実際には地下水の浸入によっても発生しています。

ではトリチウムをどうにかして水から分離させることができないか、と考えると、

トリチウム水素の放射性同位体であり水素とほぼ同じ化学的、物理的性質を示すため水から分離することが非常に難しく、

したがってトリチウム水が年々増え続けていくことになるのです。

トリチウムによる身体への影響

さて、ではトリチウムによりどのような影響が起こり得るのでしょうか。

トリチウムの出す放射線はベータ線という放射線ですが、トリチウムの場合そのエネルギーが非常に弱く、

これによる外部被爆はほぼ発生しません。

ではトリチウムが体内に入り発生する内部被曝はどうかと言うと、

トリチウム水は通常の水と同じようにほとんどが生き物の体の外へ排出され、体内に蓄積されることはなく生物濃縮を起こしません。

※生物濃縮とは:ある物質が生物の体内に取り込まれたのち排出されずに蓄積され、それが食物連鎖でさらに上位の生物に取り込まれることを繰り返すことで、どんどん濃縮されていくという現象

つまり仮にトリチウム水を飲み込んでしまった場合でも、通常の水と同じように外へ排出され、特定の臓器などの体内に蓄積されていくことはない、と考えられています。

したがって大量のトリチウムを摂取したり、あるいは常時微量のトリチウムに晒される、といったことがない限り大きな害は起こりにくいです。

しかし逆に言えば、トリチウムを処理することができず、常時トリチウムに晒されてしまうような状態に陥った場合は、深刻な健康被害が懸念されます。



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処分は急務

長年の原子力施設からの放射能漏れにより定常的にトリチウムに晒された結果、付近の住民に大きな健康被害が出たとされているNY州ロングアイランドのような事例があります。

福島第一の場合は大量のトリチウム水が職員のトリチウム被曝リスクにつながり、

またその増え続けるタンクのために敷地の余裕が数年内になくなってしまいます。

つまりなんらかの形でトリチウム水を処分しなければならず、

処分の実行に至るまでの時間的余裕もそれほど無い、というのが現状です。

海洋放出をする筈が…

さて、このトリチウム水の処理を巡っては、トリチウム以外の核種が基準以下に抑えられていることを条件に海洋放出はやむを得ない、とする意見も出ていました。

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