【鉄血のオルフェンズ】殺人ドカベンリターンズ【デインウハイ】
「俺みたいな帰れる場所が居ない人間がたくさん集まっているのが鉄華団なんだ」と語り出す殺ドカ
お前のあの温厚そうな笑顔はなんだったんだ
「たくさんの人間を殺した」という情報が入った後ではその巨大な図体すらも見るだけで怖くなってくる
そもそもどういう筋肉の育て方をすればこんな体に仕上がるというのだろうか
そして何よりこの場面では「自身が犯した殺人による被害者への懺悔」は一切語られない
ここまでくればもはやただの狂人である
そもそも自身の危険な欲求を満たすための快楽殺人であった可能性すらある
全く目立つことがなかったモブキャラと思いきや、鉄血のオルフェンズ内で最も異彩を放つキャラへと変貌を遂げてしまった殺人ドカベン
こんな狂人の秘密を共有してしまったリーゼントもある意味では被害者である
殺ドカの罪を他の人間に伝えようとでもすれば、リーゼントも殺ドカの餌食になるのは想像に難くない
彼は一生この十字架を背負って生きていかなければならないのである
そしてこの場面を最後に最終話まで再び目立った活躍がなくなる殺人ドカベン
元の影の薄いモブキャラへと戻ったわけだが我々視聴者の奴を見る目は180度変化
そもそもあんな告白をしておいて今更ただのモブキャラへと戻れるわけがないのである
そして最終話へ
物語は終結し、普通に働いている殺人ドカベン
この世界はひとりひとりIDで管理されており、最終回ではIDが改竄されたことによって殺人ドカベンはこれまでの罪を気にすることなく仕事に精を出せるようになったのである
いや罪は償えよ
そして何よりこの構図である
こんな体格の化け物が普通に会社に居るだけで凄まじい違和感を生んでいる
これでは同僚たちも気軽に話しかけることができないだろう
隣でコーヒーを飲んでいる元リーゼントもいつ殺ドカが「人殺しの快感が忘れられない」とか言いださないか内心は恐怖でビクビクだろう
おそらくコーヒーを飲んでいる手も震えているに違いない
そもそも元リーゼントと殺人ドカベンが同じ仕事場なのは「己の殺人罪を他者に漏らさないか見張るため」という恐ろしい想像もできてしまう
彼は最後まで周到なのである
というわけでいかがだっただろうか
殺人ドカベンのその恐ろしさが存分に伝わったように思う
何より恐ろしいのは一貫してただのモブキャラとして描かれていたこと
こんな逸材をただのモブにしておくにはあまりにも惜しいキャラだった
では今回はこの辺りで記事を締めます。また次回お会いしましょう、さようなら。
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